トレード期限直前の現地8月2日にロサンゼルス・ドジャース入りが発表されたタリク・スクーバルは、同5日のシカゴ・カブス戦で早速、先発マウンドに登った。前所属であるデトロイト・タイガースでの最終登板から中5日、新たなユニホームを纏い移籍後初戦に臨んでいる。
チームが前日まで4戦連続で黒星が続き、連敗ストップの役割が託されたスクーバルは、敵地のブーイングも浴びながら、6回85球を投じ2失点、4安打6三振の内容。移籍の影響も感じさせず、カブスファンの反応にも動じない、貫禄のピッチングを披露した。
ドジャースはこのゲームも1対5で敗戦。それでもスクーバルは敗戦投手として記録されるも、内容は十分に期待通りのものだった。また新天地での初登板は、若干の余力を残しながらの降板だったようだ。米メディア『Sports Illustrated』では、この試合後でのスクーバル、そしてデーブ・ロバーツ監督のコメントを紹介している。
6回終了までで交代を決断したロバーツ監督は、「賢明かつ慎重に判断したかった。彼ならまだ投げられることは分かっている。それでも、無理はさせたくなかった。もちろん今後はもっと球数を投げてもらうつもりだ。ただ、今夜はそのタイミングではないと感じた。もう1イニングを投げるメリットは少ないと考えた」などと明かしている。
一方のスクーバルも、指揮官の采配を素直に受け入れたとして、以下のような言葉を並べた。
「自分としてはまだ投げられる感覚だったし、そのことは伝えたよ。でも、その判断は監督に任せる。監督には監督としての理由がある。だから、彼がベストだと思う決断はいつでも支持するつもりだ」
また同メディアは、ドジャースの一員となったスクーバルに対し、「わずか数日の間に、球界でも屈指の人気選手のひとりから、多くのファンに『打ち崩したい』と思われる存在へと変わった」などと指摘。その上で、「ドジャースへ移籍したことで今後向けられる厳しい視線にも、この左腕は十分対応できることを示した」と綴り、移籍後初登板の内容を評している。
さまざまな重圧をはねのけ、看板通りのパフォーマンスを示してみせたスクーバル。今後はそのピッチングとともに、新たな環境で築かれていく、監督やチームメイトとの関係にも注目が集まる。
構成●THE DIGEST編集部
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