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親友が一転、最大の脅威に…アン・ハサウェイ×ジェシカ・チャステインが火花を散らす『隣人たち』【LiLiCoオススメ肉食シネマ 第334回】

親友が一転、最大の脅威に…アン・ハサウェイ×ジェシカ・チャステインが火花を散らす『隣人たち』【LiLiCoオススメ肉食シネマ 第334回】

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【LiLiCoオススメ肉食シネマ 第334回】『隣人たち』
1960年代のアメリカ。大都市郊外の隣り合った家に住む親友同士のセリーヌ(アン・ハサウェイ)とアリス(ジェシカ・チャステイン)は、互いに裕福で同い年の一人息子がいて幸せな日々を送っていた。しかしある日、セリーヌの息子が事故に遭ったことで2人の関係性が一変する。喪失感に苦しむセリーヌは、次第にアリスの息子・テオに心を通わすようになり、違和感を抱いたアリスは、その様子に親友への不信感を募らせていく。

幸せな隣人に訪れた悲劇の始まり

今回は『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイと、『ゼロ・ダーク・サーティ』のジェシカ・チャステインが共演の『隣人たち』を紹介したいと思います。原題は、『Mothers' Instinct』。つまり、母親の本能。柔らかい優しさのハサウェイはセリーヌ、クールビューティーのチャステインはアリスを演じます。

2人は隣人で、互いに同い年の1人息子を持つこともあって親友同士に。絵に描いたような家庭を持ち、何一つ不自由はない。1960年代のアメリカが舞台だからこそ、車やファッションが目を引く。家にいても夫や周りの目を気にして、いつも髪型やメークが完璧。室内でもピンヒールでさっっそうと歩き、パーティーの演出も豪華。この完璧さが、これから起こる展開を、さらにミステリアスに演出してくれます。

ある日、セリーヌの息子が、家での不幸な事故で亡くなったのをきっかけに、互いの家族の絆が壊れていく。ハサウェイとチャステインの演技がとにかく素晴らしいから、物語に引き込まれ、何が起こるのかワクワクしながら泥沼状態へと導かれてしまう。

女性として、母親として感情を剥き出しにする2人。もう旦那さんの立場がない。もっと言えば〝旦那さんは登場したっけ?〟と思ってしまうくらい、この2人の母親のインパクトが大!

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喪失が生んだ歪な三角関係

そして、仲が悪くなる要因として、セリーヌの息子が亡くなってから次第にアリスの息子・テオに近づくようになっていくんです。アリスは、そんなセリーヌの姿を見て、かなり居心地が悪くなります。

それはそうですよね。息子さんを亡くして親友としては慰めてあげたいのに、必要以上にセリーヌは、自分の息子のテオと頻繁に会うようになるんだから、さすがに母親としていただけないですよね。気持ち悪いったらありゃしない!

かつては親友同士だった2人の未来はどうなるのか? そしてアリスのかわいい、まだ「死」をちゃんと理解してない息子のテオは、セリーヌのことをどう思うのか。妄想が暴走し、とても見応えのあるサイコスリラーの出来上がりです。

1961年生まれのブノワ・ドゥロームは、この作品で長編監督デビューを果たしましたが、1993年に製作された『青いパパイヤの香り』の撮影監督としてカンヌ国際映画祭で認められてブレイク。この夏、最強のドロドロ物語です!

監督・撮影監督:ブノワ・ドゥローム 脚本:サラ・コンラット 出演:ジェシカ・チャステイン、アン・ハサウェイ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ジョシュ・チャールズ 配給:ギャガ 「TOHOシネマズ シャンテ」他全国公開中

「週刊実話」8月13日号より

LiLiCo(リリコ)
映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。
配信元: 週刊実話WEB

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