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自己最速146キロで後輩に見せたエースの背中…札幌日大・石川瑛二朗投手が空を見上げた理由

自己最速146キロで後輩に見せたエースの背中…札幌日大・石川瑛二朗投手が空を見上げた理由

「夏の甲子園」こと第108回全国高等学校野球選手権大会初日となる8月5日、1回戦第1試合で札幌日大(南北海道)は仙台育英(宮城)と対戦した。札幌日大のエース・石川瑛二朗投手は、強豪校相手に自己最速146キロを記録する力投。試合終了後、石川投手は静かに空を見上げていた。

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石川投手は、最速145キロのストレートを武器に地方大会を投げ抜いてきたエース。後輩である2年生の前田泰佑投手は、そんな石川投手を「えいじろう」と呼ぶほど親しい間柄だ。石川投手も前田投手の明るい性格が好きだと笑い、この夏は自分の背中を見せることで、前田投手を成長させたいとも語る。

甲子園初勝利を目指す札幌日大の前に立ちはだかったのは、2022年の夏の甲子園優勝校である強豪・仙台育英。それでも石川投手は、「同じ高校生」と臆することなく、初めて立った甲子園のマウンドで自己最速を更新する146キロを記録するなど力を発揮する。

仙台育英は3回に齋藤駿多選手のタイムリーで先制。4回には4番・田山纏選手が大会第1号となる本塁打を放ち、札幌日大を突き放した。それでも、石川投手は逃げない。8回、本塁打を浴びた田山選手と再び対戦すると、外角の厳しいコースを攻めてファウルフライに打ち取った。強打者を抑えた石川投手は、マウンド上で力強くほえた。

6回に2死満塁から押し出し死球で1点を返した札幌日大だったが、8回に1点を失い再び2点を追う9回。1死二、三塁と一打同点の好機を作るも、あと一本が出ず、仙台育英が3-1で勝利。札幌日大は甲子園初勝利に届かなかった。

試合終了後、石川投手は何度も空を見上げていた。その理由について、「自分の最後の高校野球が終わってしまったという思いで見上げていました」と話した石川投手。しかし、後悔が残らないよう全力でぶつかっていくという気持ちで投げた石川投手が後輩に見せたかった背中は、確かに前田投手へ届いていた。

ベンチから先輩の投球を見守った前田投手は、「今日は完璧だった」と振り返り、「瑛二朗“さん”ってつけたくなるぐらい尊敬できるピッチングだった」と称賛。石川投手を目標に、来年も甲子園へ戻ると約束した。

後輩の言葉を受けた石川投手は、前田投手にチームを引っ張って甲子園へ導き、札幌日大の校歌を歌ってほしいと期待の言葉をかけた。石川投手の最後の夏は終わったが、その力投と届かなかった夢は、後輩の胸に受け継がれた。

なお、仙台育英と札幌日大の試合ハイライトは、8月5日に放送された『熱闘甲子園』(ABCテレビ・テレビ朝日系列)で紹介された。

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配信元: ABCマガジン

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