急ブレーキがかかり、そのまま一気に転落しているのは、ヤクルトスワローズだ。シーズン当初に首位を走っていたのに、今や自力優勝の可能性が消滅してしまうまでに…。
8月6日の中日戦は0-0の8回にリリーフが打ち込まれて5点を失い、ガタガタと崩れた。打線も得点できず、今季3度目の7連敗。5月31日には最多の貯金11だったが、6月からの大失速で使い果たし、ついには借金9を背負い込むまでに。
ヤクルトにいったい何があったのか。セ・リーグ球団関係者が明かす。
「ちょうど6月あたりから他球団によるスコアラーのデータ対策が整って弱点が炙り出され、徹底的に攻められました。そこにリリーフを毎試合のように酷使したツケが回ってきて、夏バテとスタミナ不足で失速した。選手層が薄く、主力を休ませたり、調子の悪い選手との入れ替えがうまくいかないことが原因ですね」
「池山マジック」のメッキが剥がれて下馬評通りの順位に…
5月までは池山隆寛監督による、予想を覆す大胆な選手起用や奇策が次々と的中。チームの雰囲気を変えるマネージメントが大当たりして、「池山マジック」ともてはやされた。セ・リーグ球団関係者が続ける。
「奇襲や勢いに頼りすぎて、ベンチの修正能力や引き出しが不足したと思います。立て直しができませんでしたね。メッキが剥がれ、下馬評通りの順位に落ち着きそうです」
いや、戦力不足で大いに健闘したと言うべきだろう。しかし本来ならば苦しい時期に「5億円プレーヤー」山田哲人が救世主とならなければいけないのだが、体重増加によるコンディション不良で、1軍出場はゼロ。歴史的な大失速を招いた戦犯は監督でも選手でもなく、1試合も出ていない「年俸ドロボー」の山田かもしれない。
(渡辺優)

