
「W杯での評価は非常に高かった」英国人記者が前田大然の“プレミアリーグでの成功”に太鼓判! セルティックファンは惜別「ナカ以来、最高の日本人」「もっとビッグクラブへいけた」【現地発】
今夏、日本代表FW前田大然がスコットランド王者セルティックからプレミアリーグに昇格したイプスウィッチに加入した。イプスウィッチにとって初の日本人選手だ。
イプスウィッチは昨季、チャンピオンシップ(イングランド2部)で2位となり、2シーズンぶりのプレミア復帰を果たした。ゲイリー・オニール新監督を迎え、まずは残留が現実的な目標になるだろう。2シーズン前の経験は助けになるはずだ。
また前田の加入も、もちろん力になる。彼は先日の北中米ワールドカップで、評価が非常に高かった。『BBC』や『ITV』の解説者たちは、その圧倒的なスピードとエネルギッシュな運動量を称賛。あの酷暑のなかで見せたそのパフォーマンスに驚いていた。
スコットランドのグラスゴーに住む、熱狂的なセルティックファンの友人に話を訊くと、彼は前田についてこう語っていた。
「我々は彼を心から愛していた。彼は『ナカ』(中村俊輔)以来、我々が迎えた日本人選手の中で最高だった。移籍そのものを恨んでいるわけじゃないが、まさかイプスウィッチに行くとは思わなかった」
「まさかイプスウィッチに行くとは思わなかった」という言葉は、セルティックファンが「前田ならもっとビッグクラブへ移籍できたはずだ」と感じていることの表れだろう。
私もそう思う。セルティックからプレミアリーグへと渡ったフィルジル・ファン・ダイク(リバプール)やキーラン・ティアニー(アーセナル、現セルティック)のように、前田にもさらに大きなクラブへ移籍する可能性は十分あったはずだ。
もっとも、イプスウィッチでは安定した出場機会を得ながら、自身の能力を存分に発揮できるメリットもある。
前田を獲得できたこと自体、イプスウィッチにとっては小さくない快挙だ。彼はプレミアリーグの多くのクラブで活躍できる実力を備えている。
一方で、スコットランドリーグと環境は大きく変わる。セルティックではほとんどの試合で主導権を握り、前田が輝く場面も数多くあった。しかし、昇格組のイプスウィッチでは試合を支配する時間は限られ、得点機会やチャンスそのものも少なくなるはずだ。
それでも彼はプレミアリーグでも必ず成功できる。私はそう確信している。今季、最も注目している日本人選手の一人だ。
文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
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