JRAでは岩田望来が先々週8勝、先週は4勝し、リーディングトップのC・ルメールに4勝差となった。今の勢いをもってすれば、今週中にも追い越してしまうかもしれない。
岩田は短期間に不注意騎乗を繰り返し行ったことで、7月4日から19日まで開催日6日間の騎乗停止となった。それを覆す活躍をしてみせたのだから、大したもの。もちろん、有力馬を揃えたエージェントの力を見逃すことはできないが。
ここまで87勝ゆえ、113勝を記録した2023年以来の年間100勝達成はまず堅い。さらに言えば、現在26歳であり、JRA通算勝利数は688勝なので、20代での1000勝達成も十分に可能だろう。
さて、今週は土曜に札幌で10鞍、日曜は新潟で8鞍に騎乗予定となっている。札幌11RのエルムS(GⅢ・ダート1700メートル)のルクソールカフェ(牡4)、新潟7RのレパードS(GⅢ・ダート1800メートル)のパイロマンサー(牡3)といった、重賞での人気馬がいる。
ルクソールカフェには前走の安田記念で初めて騎乗したが、初芝ということもあって、11着に終わった。しかし走り慣れたダートに戻れば、違った走りを見せられるはずだ。
武蔵野S(東京・GⅢ・ダート1600メートル)を1分35秒2で圧勝したように、スピードとパワーを兼ね備えた実力馬。1週前の段階で仕上がっており、直前は微調整程度だったが、弾むようなフットワークでデキは文句なしだ。
馬主は人気種牡馬となっている全兄カフェファラオ同様、引退後は種牡馬人生を送らせたいと思っている。そのためにも負けられないのだ。
勝利の先に待っているのはジャパンダートクラシック
パイロマンサーは3月のUAEダービー(GⅡ)で1番人気に推されながら、離された3着に終わった。スタート前にメンコ使用の件で主催者側とモメたこともあって、本来の走りができなかったようだ。それ以前は全日本2歳優駿を含め、3戦3勝。力は確かだ。
帰国後はダーレージャパン岡山で英気を養い、7月11日に栗東入厩。坂路主体に追い切りを重ね、ここに備えてきた。持てる力を発揮することができれば、勝ち負け必至。このレースの勝利の先には、ダート3冠の最終戦、ジャパンダートクラシック(10月7日、大井・ダート2000メートル)が待っている。
岩田がどんな手綱さばきを見せるのか。この週末はじっくりと追ってみたい。
では、グッドラック!
(兜志郎/競馬ライター)

