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女子テニスで「遺伝学的性別検査」義務化へ!トップ選手の多くは賛成も妊娠経験者からは戸惑いの声<SMASH>

女子テニスで「遺伝学的性別検査」義務化へ!トップ選手の多くは賛成も妊娠経験者からは戸惑いの声<SMASH>

女子テニスツアーを統括するWTA(女子テニス協会)が新たに導入した女子出場資格規定に基づく遺伝学的性別検査を、8月13日に開幕する「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ/ハードコート/WTA1000)から開始することが明らかになった。これを受け、現役トップ選手たちが相次いで見解を示している。伊『UBITENNIS』をはじめとする複数のメディアが報じた。

 7月19日に発表され、同21日から施行された新規定では、男性特有の身体的特徴の発達に関わるY染色体上の「SRY遺伝子」の有無を調べるため、頬の粘膜、血液、または唾液サンプルの提供が義務付けられた。検査は生涯に1度のみで、陰性の場合はツアーへの出場が認められ、陽性の場合はさらなる医学的評価を受ける必要がある。検査を拒否した場合は懲戒処分の対象になる可能性があるとする文書への署名が求められるという。

 以前の規定では、過去2年間継続してテストステロン値(一般的な成人女性の正常値上限に相当する水準)が2.5nmol/Lを下回っていれば、トランスジェンダーの女性選手も出場可能だったが、今回WTAは「生物学的な性別」に基づく方針へと転換した。ただ一部の専門家からは、SRY遺伝子の有無だけでは競技パフォーマンスへの影響を判断できないことなどを理由に、検査の有効性を疑問視する声が上がっている。

 新規定についてジェシカ・ペグラ(アメリカ/現世界ランキング3位)は、事前に選手向けの説明動画などが用意されていたと明かし、次のように冷静に語った。
 「突然言われたわけではありません。選手たちが理解するために、かなり多くの説明や教育がありました。今回の決定で規定が更新されただけの話だと受け止めています」

 エレーナ・ルバキナ(カザフスタン/同2位)も「検査がなくても問題はないと思っていますが、必要があればやります」と発言。ベリンダ・ベンチッチ(スイス/同14位)も「今回の決定を全面的に支持しています」と明確に賛同している。

 さらにココ・ガウフ(アメリカ/同4位)も「男性と女性に生物学的な違いがあることは理解しています」とし、「女子スポーツにおける公平性を守ろうとすることには、ある程度賛成しています」と一定の理解を示した。ただし「この話題をトランスジェンダーのコミュニティを攻撃する口実として利用したいだけの人たちもいると思います」と複雑な胸中ものぞかせている。

 一方、妊娠・出産を経験しているテイラー・タウンゼント(アメリカ/元46位/現110位)は、「私は15年間ツアーにいて、遺伝子検査を求められたことは一度もありません。私は子どもを授かって、実際に出産もしています。それなのに、こんな検査を受けなければならないのはおかしいと思います」と驚きを口にし、新規定についてできる限り情報を集めている最中だと明かした。

 なお現在、WTAツアーに参戦しているトランスジェンダー女性選手は確認されていない。女子スポーツの公平性を巡る議論が続く中、新規定の本格的な運用開始に伴い、今後どのような反応が広がっていくのか注目される。

文●中村光佑

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配信元: THE DIGEST

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