
AKB48の新公演「夢のポップスター」が東京・秋葉原AKB48専用劇場にて8月7日よりスタートした。初日公演前には報道陣を入れてのゲネプロを実施。終了後の取材会では、新公演の手応えなどを語った。
■歌って踊る“アイドルの原点”に立ち戻った新公演、初日メンバーは歌唱審査で選ばれた8人
「夢のポップスター」は、“歌って踊る”というアイドルの基本をもう一度見つめ直し、“歌唱力”を大切なテーマとした公演。今回の公演立ち上げに伴い、全メンバーを対象に歌唱力審査を実施。新井彩永、久保姫菜乃、倉野尾成美、坂川陽香、高橋彩音、山内瑞葵、山口結愛、山崎空の8人が初日メンバーに決定し、ゲネプロにも登場した。
セットリストは「Get you!」「涙の湘南」「金の羽根を持つ人よ」といった既存曲を使用しつつも、全員参加曲、ユニット曲を織り交ぜて、AKB48の20年の歴史の中からこの公演にふさわしい楽曲で構成。また、一曲目は新公演の象徴曲「憧れのポップスター」で始まるが、倉野尾は「歌い出しのメンバーは日替わりで変わります!」と発表。初日公演は新井が歌い出しを担当したが、二日目からどのメンバーが担当するかは、現場で見る楽しみになる。
そんな新公演について倉野尾は、「夢のポップスター」公演について、「歌唱力を生かしたパフォーマンスはもちろん、歌だけではなく、歌とパフォーマンスの両方で届ける最高のポップスターを目指す公演」と紹介。「この公演とともにAKB48はまだまだ成長していけると思います」と意気込みを語った。
また、記者からゲネプロの点数を聞かれると、“1830mの夢”にかけて、「1830点!」と回答。続けて、「まだまだこの初日からさらに躍進していけるような公演にしたいので、最低ランクが初日ってなるぐらいどんどん磨いていって、歌とパフォーマンスでいろんなAKB48をお届けしていきます」と宣言した。

■“1830mの夢”を再び、AKB48としての目標は東京ドーム公演
記者からは、「憧れのポップスターと呼べるOGは?」という質問も飛び、高橋と山崎は「渡辺麻友さん」、坂川は「指原莉乃さん」、新井は「前田敦子さん」、倉野尾は「大島優子さん」、山内は「宮脇咲良さん」、山口は「柏木由紀さん、大島優子さん」、久保は「小嶋陽菜さん」と、それぞれ憧れの理由を熱く語った。
さらに、公演を漢字一文字で表現する質問には、8人で相談しつつ、倉野尾が「彩」と回答。「一人一人に個性や色があり、歌声で皆さんの心を彩れるような公演にしたい」と説明すると、「彩る音」という名前を持つ高橋が「私の名前!」と喜び、会場は和やかな空気に包まれた。
2026年後半に向けたAKB48の目標について、倉野尾は68枚目シングル「好きish」のミュージックビデオが800万回再生を突破したことに触れ、「いい波が来ている」と実感。「まずは年末の歌番組や『NHK紅白歌合戦』に出演できるような世間のポップスターになりたい」と近い目標を掲げた。
その先に見据える夢として挙げたのが東京ドームだ。「最後の曲『やさしさの地図』はアルバムの『1830m』から持ってきた楽曲で、そこで東京ドームのイメージがつく方もいらっしゃるかなと思います。曲前の新井彩永ちゃんの台詞やLED演出にも東京ドームをイメージした演出が入っていて、気付いてくれたらうれしい。AKB48として目指す大きなステージはやっぱり東京ドーム。歌って踊って、皆さんを勇気づけられる存在になれるよう頑張りたい」と力強く宣言した。

■初日公演への手応え、倉野尾成美「ここからさらに磨いていきたい」
――総監督の倉野尾さん、そしてそれぞれから初日に向けた意気込みをお願いします。
倉野尾:今回の「夢のポップスター」公演は、歌唱力を生かしたパフォーマンスはもちろん、歌だけではなく、歌とパフォーマンスの両方で最高のポップスターを目指していこうという思いが詰まった公演です。この公演とともにAKB48はまだまだ成長していけると思いますし、いろいろな楽曲が入っているので、さまざまなAKB48の姿をお見せできると思います。「初日が一番良かった」ではなく、「初日が最低ラインだった」と言われるくらい、どんどん磨いていきたいと思っています。歌とパフォーマンスで、いろいろなAKB48をお届けしていきます。
高橋:ゲネプロを終えて、これまでみんなで積み重ねてきたものを、この8人だからこそ出せる雰囲気や歌声として、しっかりステージで表現できたと思いました。この後の初日公演を楽しみにしてくださっているファンの方もたくさんいらっしゃるので、ゲネプロを受けてさらにブラッシュアップし、最高の歌を届けられるよう頑張ります。
坂川:始まる前は「緊張するね」とみんなで話していたんですが、始まってみると本当にあっという間でした。楽屋に戻ってきても「やっぱりこの公演いいね」とみんなで話していて、これからもっと成長していける公演になると感じています。歴史あるAKB48の公演の一つとして、この「夢のポップスター」公演が刻まれていくことになりますが、初日メンバーとして緊張も楽しみながら、素敵な初日を迎えたいです。ファンの皆さんと一緒に育てていく公演にしていけたらと思っています。
新井:歌唱セレクションを通してこの公演に選んでいただきました。私はもともと歌うことが大好きなので、歌で思いを届けられるこの公演に選んでいただけたことを本当にうれしく思っています。加入前、劇場公演を見てAKB48のオーディションを受けようと決意しました。この劇場から新しい夢への第一歩となる公演になると思うので、歌やパフォーマンスをさらに磨いて、皆さんと一緒に夢の場所へ行けるよう、この公演を通して成長していきたいです。
山内:今日まで、この8人とアンダーメンバーのみんなで公演を作り上げてきました。たくさん練習してきましたが、ゲネプロで初めてお客さんに見ていただくことで、新たな課題も見つかりました。この公演にはAKB48のたくさんの楽曲の中から、普段あまり披露できていなかった名曲も多く入っています。歌詞一つ一つを大切にしながら、近い距離で皆さんの心を動かせるようなパフォーマンスを届けたいと思います。
山崎:たくさんのメンバーがいる中で初日に選んでいただけたことは、決して当たり前ではありません。本当にありがたいことだと思っています。自分の持てる力をすべて出し切って、誰かの支えになれるような歌とパフォーマンスを届けたいです。初日頑張ります。
山口:この公演を通して、夢に向かって挑戦する気持ちや、一歩ずつ成長していく姿をファンの皆さん、そして見てくださる皆さんにしっかり届けたいです。初日メンバーに選んでいただけたことへの感謝を忘れず、一曲一曲を大切に、自分らしく精いっぱいパフォーマンスしたいと思います。
久保:公演の初日メンバーに選んでいただくのは初めてなので、とても緊張しています。短いリハーサル期間でしたが、先輩方と一緒にたくさん練習し、多くのことを吸収できましたし、自分自身の課題もたくさん見つかりました。初日を迎えて終わりではなく、ここからさらにブラッシュアップしていきたいと思っています。楽しみにしてくださっているファンの皆さんに素敵な歌とダンスを届け、皆さんと一緒に夢へ向かっていけるような公演にしたいです。


■憧れの“ポップスター”AKB48の先輩たちへの思いを熱弁
――セットリストはAKB48の20年の歴史の中から選ばれた楽曲で構成されています。皆さんにとって「憧れのポップスター」と呼べるOGメンバーを教えてください。
高橋:私は渡辺麻友さんに憧れてAKB48に入りました。私にとってのポップスターは渡辺麻友さんです。大好きです。
坂川:私は指原莉乃さんです。パフォーマンスはもちろん、劇場公演でのMCも含めて劇場公演だと思っているので、すごく憧れています。第二の指原さんを目指して頑張りたいです。
新井:私は前田敦子さんに憧れています。今日は「憧れのポップスター」の1曲目で、前田敦子さんのポジションの歌い出しを担当させていただきました。憧れを持ちながらも、それを超えていけるくらい強い気持ちで挑みたいと思います。
倉野尾:本当にたくさんいらっしゃるんですけど、私は大島優子さんが大好きです。小柄だけどパフォーマンスが大きく、劇場では人一倍輝いて見える存在です。私もそんな存在になれるよう頑張りたいです。
山内:私は宮脇咲良さんです。宮脇さんに憧れてAKB48に入りました。苦手なことにも挑戦し続けて、限界を決めずにどんどん上へ進んでいく姿が本当に格好よくて、ずっと憧れています。
山崎:私も渡辺麻友さんです。自分のあだ名を「そらら」にしたくらい、本当に大好きで憧れの存在です。
山口:私は柏木由紀さんです。18期生のお披露目の頃からずっと憧れの先輩として名前を挙げていて、澄んだ歌声も、スタイルも、本当に全部憧れています。もう一人が大島優子さん。私はダンスやパフォーマンスをすることが好きなので、ダイナミックなパフォーマンスに憧れています。
久保:私は小嶋陽菜さんです。本当にあふれ出る魅力というか、見せ方がとても素敵で、小嶋さんにしかできないような表現を、いつか私もできるようになりたいと思っています。

■公演を表す漢字一字は「彩」
――今回の公演を漢字一文字で表すとしたら、どんな字になりますか?
倉野尾:「彩」です。彩永ちゃんの「彩」なんですけど(笑)。一人一人に個性や色がありますし、歌声で皆さんの心を彩れるような公演にしたいと思っています。
高橋:あっ、私の名前! 「彩る音」だ!
倉野尾:じゃあみんな、彩音ちゃんってことで(笑)。


■AKB48の目標は東京ドーム公演
――AKB48にとって近い将来の目標と、遠い将来の夢を教えてください。
倉野尾:8月19日発売の68枚目シングル「好きish」のミュージックビデオが、今朝800万回再生に到達しました。本当にたくさんの方に聴いていただけて、すごくうれしいです。ちょっといい波が来ているんじゃないかなと思っています。ファンの皆さんも熱くなってくださっていますし、メンバーの気持ちもすごく上がっています。まだまだたくさんの方に楽曲を届けて、年末の歌番組や「NHK紅白歌合戦」を目指せるような、世間のポップスターと呼ばれる存在になりたいです。
そして、「最後の曲『やさしさの地図』はアルバムの『1830m』から持ってきた楽曲で、そこで東京ドームのイメージがつく方もいらっしゃるかなと思います。曲前の新井彩永ちゃんの台詞やLED演出にも東京ドームをイメージした演出が入っていて、気付いてくれたらうれしい。AKB48として目指す大きなステージはやっぱり東京ドーム。歌って踊って、皆さんを勇気づけられる存在になれるよう頑張りたいです。

■ “歌へのこだわり”、 新井彩永「思わず涙が出るような、そんな歌を届けられるように」
――今回の公演は歌唱力をテーマの一つにしていますが、歌う上で皆さんが特にこだわっていることや意識していることを教えてください。
坂川:今回、「涙の湘南」の歌い出しを任せていただいているので、力強く入れるように意識しています。自分の課題として、同じ力や同じ声量で歌ってしまう癖や、語尾に癖が出てしまうところがあるので、曲や歌詞に合わせて、力強く歌うところ、優しく歌うところとか、歌い方を変えられるよう工夫しています。
山崎:私は腹から声を出すようなパワフルさが自分の強みだと思っています。格好いい曲ではその良さをしっかり出せるように意識しています。でも、この公演はいろいろなタイプの楽曲があるので、感動するような曲では8人でしっかり合わせながら、自分らしさも出せるように意識しています。
――歌を通してファンの皆さんや、まだAKB48を知らない方に、どのように心を動かしていきたいと思っていますか?
山内:秋元先生の歌詞は本当に素晴らしいんだと、この公演を通して改めて感じました。「金の羽根を持つ人よ」や「やさしさの地図」は、普段のライブではなかなか披露する機会が少ない曲ですけど、自分たちにもすごく刺さる曲だと思っています。劇場は皆さんとの距離が近いので、自分自身、歌詞の気持ちを落とし込んで、パフォーマンスで表現したいです。皆さんの幸せを願いながら歌を届けるという思いを大切に、毎回の公演に立ちたいと思っています。
新井:私は歌で皆さんを笑顔にすることはもちろんですけど、この公演では思わず涙が出てしまうくらい心を動かせるような歌を届けたいです。公演全体にもストーリーがあって、「あなたがいてくれたから」は、私自身もゲネプロで涙が出てしまったくらい思い入れのある楽曲です。聴いてくださる皆さんにも、それぞれの日常や人生があると思います。その中で歌詞が心に染みて、思わず涙が出るような、そんな歌を届けられるよう頑張りたいです。

■歌で誰かの背中を押したい AKB48が届ける“寄り添う力”
――倉野尾さんは熊本県のご出身です。「あなたがいてくれたから」のような楽曲を歌う中で、今、熊本に届けたい思いはありますか?
倉野尾:みんなも話していましたが、秋元先生の歌詞は、自分自身にも重なる部分がありますし、聴いてくださる皆さんも、それぞれの人生の中で感じ方や受け取り方が違うと思います。だからこそ、いろいろな人の人生を思いながら歌えることは、とても幸せなことだと感じていますし、その歌で心を動かすことができたら一番うれしいです。
熊本も今、大変な状況ではありますが、先日歌番組で歌い出しを担当させていただいた際に、「励みになったよ」というコメントをいただきました。自分の歌でも誰かの心に届いているんだと思うと本当に幸せです。AKB48の楽曲は歌詞の素晴らしさも大きな魅力です。その歌詞をしっかり伝えられるように、この公演を通して歌で思いを届けていきたいと思います。
――山口さんにお伺いします。ゲネプロのMCでも「365日の紙飛行機」で前座を務めたことに触れられていました。改めてそのときの思いと、被災地訪問を続けてきたAKB48は、これから歌を通してどのように人に寄り添っていきたいと考えていますか?
山口:私は長崎県出身で、歌番組では「365日の紙飛行機」を前座で歌わせていただきました。この時期は、不安な気持ちや、つらい気持ちを抱えている方もたくさんいらっしゃったと思いますし、まだ怖い思いをされている方もいらっしゃると思います。そういう皆さんに少しでも勇気や元気を届けられたらという思いで、自分なりに気持ちを込めて歌わせていただきました。
これからも、私の歌を聴いて「結愛のおかげで勇気が出た」「元気をもらえた」と思っていただけたら本当にうれしいです。歌で人の心を元気にできるように、これからも変わらず、楽しく歌い続けていきたいと思います。
※高橋彩音の高は「はしごだか」、山崎天の崎は「たつさき」が正式表記
◆取材・文=鈴木康道

■◇2026年8月7日(金)◇「夢のポップスター」公演◇東京・秋葉原AKB48劇場
<出演>新井彩永、久保姫菜乃、倉野尾成美、坂川陽香、高橋彩音、山内瑞葵、山口結愛、山崎空
<セットリスト>
M01. 憧れのポップスター (ALL)
M02. 偶然の十字路 (ALL)
M03. 必殺テレポート (ALL)
M04. Get you! (ALL)
M05. 涙の湘南 (新井・久保姫・倉野尾・坂川・山内)
M06. 最初の愛の物語 (高橋・山口結愛・山崎)
M07. 思い出す度につらくなる (新井・倉野尾)
M08. 君はペガサス (坂川・山内・山口・山崎)
M09. 君と僕の関係 (久保・高橋)
M10. 109(マルキュー) (ALL)
M11. イチニノサン (ALL)
M12. 初恋は実らない (ALL)
M13. あなたがいてくれたから (ALL)
~アンコール~
EN01. 金の羽根を持つ人よ (ALL)
EN02. To be continued. (ALL)
EN03. やさしさの地図 (ALL)

