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「トランプ批判は本当に正しいのか?」蝶野正洋が語る“偏向報道”の危うさ【蝶野正洋の黒の履歴書】

「トランプ批判は本当に正しいのか?」蝶野正洋が語る“偏向報道”の危うさ【蝶野正洋の黒の履歴書】

蝶野正洋(C)週刊実話Web

ワールドカップが映した「スポーツと政治」の境界線

FIFAサッカーワールドカップ2026は、スペインの優勝で幕を閉じた。日本はラウンド32で負けたけど、その後の決勝トーナメントはどの試合も見応えがあって、サッカーの面白さを改めて感じたね。

今大会は不公正なジャッジや試合後の乱闘などの問題もあったけど、「スポーツと政治」というテーマについても改めて考えさせられることが多かった。

準決勝のアルゼンチン対イングランド戦では、勝ったアルゼンチンチームが試合後に「マルビナスはアルゼンチンのもの」と書かれた横断幕を掲示して物議を醸した。これはフォークランド紛争を巡っての意思表示ということなんだけど、ワールドカップで政治的メッセージを伴う行為はFIFAの規則に抵触するので、懲戒処分が下されるほどの違反行為となる。

でも、FIFAのトップであるジャンニ・インファンティーノ会長が政治的な動きをしているんだよね。

中でもトランプ大統領がアメリカ代表のフォラリン・バログン選手がレッドカードで出場停止になっていることについて、インファンティーノ会長に直接「処分を見直してほしい」と求め、実際に撤回されたことは世界中から非難を浴びた。いかにもトランプがやりそうなことだし、最近のアメリカの横暴なイメージがさらに加速したよね。

トランプは80歳の誕生日とアメリカ建国250周年を祝うイベントとして、ホワイトハウスの敷地内で総合格闘技『UFC』の試合が行われた。この大会の設営・運営費は総額で6000万㌦(約96億円)ほどかかったとされ、反トランプでUFCに興味がない人からは〝無駄遣い〟と批判されていた。だけど、この運営費はUFC側が全額負担したと発表されている。

でも、ネットニュースの見出しに「ホワイトハウスで格闘技大会 費用は6000万㌦」と書かれていたら、またトランプが自分のためにカネを使ったという印象になってしまうよね。

【蝶野正洋の黒の履歴書】アーカイブ

ニュースは「背景」まで見て判断すべき

現在のホワイトハウスは6億㌦もかけて改装しているんだけど、その庭にある人工池の改修工事がミスでやり直しになってしまい、多額の修繕費用がかかったという報道もあった。

これも「トランプが無駄遣いしている」と叩かれていたけど、これは施工業者の問題で、トランプの責任ではない。だけど、一部のマスコミはトランプを叩くとウケがいいから、偏った報道をしてしまう。


ワールドカップで韓国の代表チームが惨敗して、大統領を筆頭に国を挙げて監督批判していることがニュースになっていたけど、これも額面通りに受け取らない方がいいかもしれない。

韓国は税金で代表チームの活動資金を出しているから、国民も文句を言う権利はあるようだし、監督についても縁故的な人事があったという疑惑があって、その問題が大会前からくすぶっていたという事情もある。

それを考えると、国民も怒って当然な部分もあって、一方的に「敗者に石を投げる韓国国民」という見方をするべきではない。韓国の国内でもいろいろな意見があるわけで、日本のマスコミは一部の人の声を取り上げて盛り過ぎているんだよ。

日本のメディアは「スポーツと政治は別」と言いながら、スポーツに国際問題や政治がからんでくると何かと偏った報道になりがち。そのあたりは冷静に見極めた方がいいかもしれないね。

「週刊実話」8月13日号より

蝶野正洋(ちょうの・まさひろ)
1963年シアトル生まれ。84年に新日本プロレス入団。「nWo JAPAN」を率いるなど“黒のカリスマ”として活躍し、2010年に退団。現在はプロレス関係の他に、テレビやイベントに出演するタレント活動、「救急救命」「地域防災」などの啓発活動にも力を入れる。
配信元: 週刊実話WEB

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