
青山剛昌氏による累計発行部数1700万部超の大ヒットコミックを原作に、WIT STUDIOのハイクオリティなアニメーションとして現代に蘇ったTVアニメ『真・侍伝 YAIBA』。2025年4月より第1期が放送され、その規格外の作画力とテンポの良さで大きな話題を呼んだ本作。待望の第2期「かぐや編」の制作が決定しているなか、さらに盛り上げるべく、お笑いコンビ・ハライチの岩井勇気と澤部佑が「宣伝大使」に就任! 原作連載や旧アニメ放送時に小学生だったという“ドンピシャ世代”の二人。「いくらかけてるんだ?」と驚く令和版の作画クオリティから、激闘が予想される第2期への期待感、そして次世代の子どもたちへ伝えたい“サムライ魂”について、たっぷりと熱い想いを語ってもらった。
■雷神剣のギミックは画期的だった!? ドンピシャ世代の原体験
――『真・侍伝 YAIBA』第2期「かぐや編」からの宣伝大使就任、おめでとうございます! お二人は1986年生まれということで、原作連載時や、旧アニメ『剣勇伝説YAIBA』が放送されていた当時、まさに6〜7歳というドンピシャの世代かと思います。『YAIBA』に対する当時の思い出はありますか?
澤部 本当に記憶を遡ると、間違いなく『YAIBA』のアニメは僕らの原体験の可能性が高いですね。当時の子どもはみんな技を真似したりしていましたから。剣を持ったかっこいいキャラの絵を描く時も、やっぱり雷神剣みたいなデザインになっちゃったりとか(笑)。その辺はすごく影響を受けていましたね。
岩井 僕はアニメを観ていたのをすごく覚えています。アニメから入って、そこから漫画も読んでいましたし、毎週すごくワクワクしながら観ていた印象ですね。

――やっぱり当時は、チャンバラ遊びみたいなこともやっていましたか?
岩井 やってたと思いますよ。
澤部 やってたよね、絶対に。玉を入れ替えると属性が変わるみたいなギミックがたまらなくて。
――当時、玉を入れ替えて遊ぶ雷神剣の玩具も発売されていました。
澤部 そうそう、多分それを持っていたと思うんです。
岩井 持ってたかも。そういうの、子どもは絶対好きですもんね。
澤部 こんなにワクワクする設定はなかなかないですよ。

■「これ作画枚数エグくない?」WIT STUDIOが描く「令和版」の衝撃
――子ども時代に旧アニメを楽しんでいたお二人ですが、今回新しく生まれ変わった令和版をご覧になった感想を伺えればと思います。
岩井 本当にクオリティが高かったです! 特にバトルの作画枚数が多いなという印象で、「これ作画枚数エグくない?」って思いながら観てます(笑)。
――第1期は、1話あたりの作画枚数が1万枚を超える話数もあったらしいです。普通のアニメの倍以上ですね。
岩井 すごっ! 1万枚オーバーはやばいですね。キャラクターはもちろん動きまくってるんですけど、それに加えてカメラも縦横無尽に捉えていて、それがアクションに奥行きを与えているので、観ていてすごく楽しいんですよね。そもそも『YAIBA』自体がめっちゃアクションが多い作品なので、それを令和の時代にアニメとして蘇らせる意味だったり意義みたいなところはすごく感じますね。

――澤部さんはいかがですか?
澤部 当時のなんとなくの記憶を持ったまま、改めて今回の『YAIBA』を観た時は、やっぱり度肝を抜かれました。画の綺麗さもそうですけど、とにかくバトルの迫力がすごくて。大仏が動き出して鬼丸城と戦うエピソード(第1期・第16話)とかは、本当にすごかったっすね。なんて表現したらいいのか分からないんですけど、ちゃんと“大仏の動き”をしているというか(笑)。まあ、当たり前かも知れませんけど、驚きました。
――動きに重厚感がありましたね。
澤部 そうそう。質感とか、ビルをなぎ倒したりとか、迫力がすごくて。僕は普段あまりアニメを観ないので、最近のアニメのバトルってここまで進化しているのかと衝撃を受けましたね。観ていて「うわあ!」と仰け反ってしまうくらい(笑)。

――そういった激しいバトルの裏で、コミカルなシーンやテンポの良い掛け合いも『YAIBA』の魅力です。そのあたりはどう感じられましたか?
澤部 昔から青山先生の笑いの要素はすごく好きなんです。ただ今思うと、当時の原作の会話劇って割とぶっきらぼうだったり鋭い笑いが多くて、「どうするんだろう?」と思っていたんですけど、そこはしっかり今風にアップデートされていたりもするんですよね。子ども時代、青山先生のテンポ感がとにかく心地がよかったんですけど、アニメになるとよりテンポが上がっている感じがあって、今の時代にすごく合っているなって感じました。
――ギャグシーンも古臭さを感じず、すんなり見られますよね。
澤部 そうですね。そもそも原作から相当テンポは早くて「この敵、この速度で倒すんだ」みたいな(笑)。で、もう気づけば次の場所に行っている。そのテンポ感は今っぽい感じがしますね。


■これからは刃のように育てる!? 今の子どもに必要な主人公像
――これから始まる「かぐや編」に向けて、見どころを教えてください。
岩井 僕は個人的に、『YAIBA』の中で「かぐや編」が一番好きなんです。これまでの映像を観ていると、「かぐや編」のバトルはさらにダイナミックになることは間違いないです……ちょっとどこまで言っていいのかわからないですけど(笑)。
――第1期の最後にはかぐやが登場していますし、かぐや陣営のキャラクタービジュアルや、強敵・ゲッコーが操る「魔王剣」などの情報は発表されています。
岩井 じゃあ見どころは魔王剣にします。ゲッコーが魔王剣を使うシーンは原作でもとても印象に残っているシーンなので、それがWIT STUDIOさんの手にかかったらと思うと、これは期待しかないです。
澤部 そうそう、すごく強いはずのかぐやがビビるくらいだからね。魔王剣のすごさみたいなのは、僕も子ども時代にすごく感じていました。

――さらにアニメオリジナル要素として、大和撫子(やまとなでしこ)がレギュラーメンバーとして合流するという展開もあります。
澤部 そうなんですよ。さやかとのちょっとした恋のお話もありますけど、今回は撫子がいるので、その辺もちょっと変わってくるんじゃないかという楽しみがありますよね。そこはアニメならではの見どころだと思います。
――本作の放送は土曜夕方5時30分からで、そのまま6時からの『名探偵コナン』へと続く「青山剛昌アワー」という夢の編成になっています。『YAIBA』に初めて触れる子も多いと思いますが、宣伝大使として、次世代の子どもたちにどう本作の魅力をアピールしていきたいですか?
澤部 軟弱な子が多いと言われる昨今、刃(ヤイバ)は必要な存在なんじゃないですかね(笑)。刃は子どもですけど、完全に“侍”のメンタルですからね。さっきまでふざけて、さやかのお風呂を覗こうとしていたのに、急に「叩き切っちまえばいい!」とか(笑)。自分が龍神の玉の力で龍に変身する時も、「オレをぶった斬っちまえばいい」みたいな、急に侍の覚悟をパッと見せる瞬間があるじゃないですか。「覚悟を持つとはこういうことだ」っていう“サムライ魂”みたいなものは、今の子どもたちにも感じてほしいですね。まさにうちの子にも見習ってほしいと思います。

――ちなみに澤部さんのご家庭では、現状どのような子育て方針ですか?
澤部 特に何も考えず、「自由に生きろ」という感じで育てています。でもこれからは刃のような、サムライのような子に育てたいですね(笑)。
岩井 たしかに刃って最初から絶対的な主人公ですよね。軟弱で弱気な少年がだんだんと成長していくわけではなくて、最初から侍。そこは今の時代には珍しい主人公像だと思うので、魅力的だなと思います。
――では最後に、これから始まる「かぐや編」に向けて、ファンへのメッセージをお願いします。
澤部 我々世代に近い、子ども時代にアニメを見てた人たちも、今観たら度肝を抜かれるぐらいアニメーションの進化を感じられますし、当時の興奮を超えてくるワクワク感を与えてくれる作品です。うちの子たちもそうですけど、今の時代に見ても笑えて、勇気をもらえる、ハラハラワクワクドキドキする作品ですので。ぜひ、まだ観ていない方は第1期から続けて観ていただきたいなと思います。
岩井 いよいよ一番盛り上がる章が始まります! 第1期はすぐ観終わるぐらい面白いので、まだ観てない人はまず第1期を観ていただいて、しっかり準備しておいてください!
――ありがとうございました。
◆取材・文=岡本大介



