お盆休みを目前に控え、帰省や旅行の計画が佳境を迎える季節。鉄道ファンや旅行好きの間で今、大きな話題となっているのが、2024年度冬用からリニューアルされた「青春18きっぷ」の仕様変更と活用法だ。
かつては5日分セットが基本で、使い勝手の良さが売りだったが、3日間用券種の新設や連続利用ルールの適用などの見直しが行われ、短日程での「大人のローカル線ひとり旅」の選択肢が格段に広がっている。
混雑がピークに達する新幹線や満席の特急を避け、普通列車グリーン車(別料金)の快適なシートで読書に耽ったり、冷房の効いた車内から景観豊かな車窓を眺めたりしながら静かに旅するスタイルは、多忙なサラリーマンにこそお勧めしたい。
ちなみに、既に発売中の2026年夏「青春18きっぷ」の発売期間と利用期間は9月8日までだ。
ここで取り上げるのは3日間用きっぷ(1万円)。まず東京発で紹介したいのが、東海道本線で豊橋まで進み、南アルプス沿いを走る飯田線で辰野経由、中央本線で都内へ戻るルートだ。
2つめは東北本線で郡山まで北上し、磐越西線で会津若松へ抜けた後、屈指の秘境路線・只見線で小出、上越線経由で帰還するルート。
息を飲む絶景と旅情を存分に堪能できる
そして3つめは上越線で越後川口へ向かい、山深い飯山線で長野へと抜け、篠ノ井線・中央本線経由で戻るルートだ。いずれも息を飲む絶景と旅情を存分に堪能できる。
大阪発であれば、紀勢本線と関西本線をぐるっと一周する紀伊半島ルート。そして福知山線・山陰本線で鳥取へ向かい、因美線で津山へ出てから津山線または姫新線経由で大阪に戻るルート。3つめに山陽本線で岡山から瀬戸大橋を渡り、高徳線・徳島線・土讃線と四国を巡って戻る絶景ルートが挙げられる。
新ルールの登場で自由度が増した「青春18きっぷ」。新幹線の大混雑を尻目に、時間を贅沢に使う大人の途中下車旅で、心身ともに最高のリフレッシュといきたい。
(高島昌俊)

