9月27日、プロボクシングWBC世界バンタム級王者の井上拓真(大橋)に同級1位の那須川天心(帝拳)が挑戦する同タイトルマッチが、TOYOTA ARENA TOKYO(トヨタアリーナ)で行なわれる。
このカードは、両者にとって2025年11月のWBC世界バンタム級王座決定戦以来、約10か月ぶりの再戦だ。“初戦”は序盤、スピードや距離間の良さを活かした那須川がリードしたが、中盤以降は接近戦の技術で上回る井上が主導権を握った。判定の結果、116対112が2者、117対111が1者の3-0で、井上が制した。
その次の試合では、ともに進化を見せつけた。
那須川は、26年4月に世界2階級制覇王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との同級王座挑戦者決定戦を9回TKOで制し、挑戦権を獲得。一方、井上は、5月に世界4階級制覇王者・井岡一翔(志成)と相まみえ、2度のダウンを奪い大差判定勝利で初防衛に成功した。
充実の一途にある両雄の激突は、専門家から見ても予想が困難なようだ。現役時代は「KOダイナマイト」の愛称で親しまれた、元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志氏が、自身のYouTubeチャンネルで私見を述べた。
同氏はまず、2人が抱えるプレッシャーの大きさに言及。井上戦にキックボクシング42戦、総合格闘技4戦、プロボクシング7戦全勝で臨み、初黒星を喫した那須川は「本人的には後がない状況」と推測する。
井上については「前回せっかく勝ったのに、負けてしまったら、自分の評価がちょっと後退してしまうと、本人も考えていると思う。前回はまぐれだったのかとか、思われてしまうこともある」と、分析する。
そして王者、挑戦者ともに直近の試合のパフォーマンスが素晴らしかったとし、試合結果予想は「今回は分からない」を連発。第1戦で勝負の分かれ目になった接近戦をポイントに挙げつつ、序盤からの打ち合いもあり得ると見立てる。決着は判定に持ち込まれるとし、「簡単に思いつきなら、拓真かな」と述べた。
そのうえで「練習風景などを見て、また試合が近くなったら再評価したい」とまとめた。
内山氏は、勝敗は直前のコンディション次第とみているようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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