日本勢の躍進と中国勢の苦戦――。卓球WTTチャンピオンズ横浜で、両国の明暗がくっきりと分かれている。
8月8日時点で準々決勝までが終了し、男子シングルスでは日本勢から張本智和、松島輝空、篠塚大登の3選手がベスト4入りを果たした。一方、中国勢は2回戦までに全選手が敗退。日本勢が3人も準決勝に進む一方で、卓球王国の中国勢が一人も残らないという異例の展開となった。
中国メディア『捜狐』は、この結果について「日本勢3人が4強入りし、チャンピオンズでは開催国勢として新記録を樹立した」と報道。8強の段階で日本勢が3枠を占め、その3人が揃って準決勝進出を決めたことを強調している。
同メディアは3選手それぞれの勝ち上がり方にも注目。張本は準々決勝でフランスのアレクシス・ルブランを4-0で圧倒。松島は韓国のチャン・ウジンとのフルゲームの激戦を4-3で制し、篠塚はフェリックス・ルブランを4-2で下した。中国メディアは、張本の爆発力、松島の安定感、篠塚の粘り強さを挙げ、「3人の異なるスタイルがホームで開花した」と評価している。
その一方で、今回の横浜大会では中国男子の苦境が浮き彫りになった。
中国勢は温瑞博、向鵬、陳垣宇、周啓豪の4選手が出場したものの、全員が2回戦までに敗退。中国メディアは、先月のUSスマッシュでも世界1位の王楚欽を含め、中国男子がベスト8に一人も進めなかったことを指摘し、2大会連続でトップレベルの大会で結果を残せていない現状に言及。「若手に経験させるため」という説明だけでは、もはや片付けられない状況だとの見方を示している。
さらに、日本の3選手が23歳の張本、19歳の松島、22歳の篠塚と、いずれも若く伸び盛りの世代であることにも注目。一方、中国勢も29歳の周以外は、ほぼ同じ年齢構成で臨んでいたものの、「重要な試合でのパフォーマンスには明らかな差がある」と厳しく分析した。
8日の時点で、男子シングルスの準決勝は松島対張本、韓国のオ・ジュンソン対篠塚というカードに決定。9日には準決勝と決勝が行なわれる。
日本勢3人による躍進の一方、中国勢は早々に姿を消した今回の横浜大会。中国メディアは最後に「横浜の男子シングルス4強は、東アジア卓球界の新世代の勢力図を浮き彫りにした」と総括。そのうえで、中国男子にとって「立て直しに向けた転換期が始まった」と警鐘を鳴らしている。
構成●THE DIGEST編集部
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