女子テニス元世界ランキング1位の大坂なおみ(現13位)が、現在出場している「ナショナルバンク・オープン」(8月2日~13日/カナダ・トロント/ハードコート/WTA1000)の記者会見で、今月末に開幕する四大大会「全米オープン」(8月30日~9月12日/アメリカ・ニューヨーク/ハード)への特別な思いを語った。
28歳の大坂にとって、全米は非常に思い入れのある大会だ。2018年に四大大会初優勝を飾ると、20年にも頂点に立ち、これまでに手にした4つのグランドスラムタイトルのうち2つを同大会で獲得している。
現在行なわれている北米ハードコートシリーズについて、大坂は「かなり良い感じです」と手応えを示す一方、ベスト4進出を果たした先日の「ムバダラDCオープン」(アメリカ・ワシントンDC/WTA500)については「もっと良い結果を残したかった」と振り返る。その上でニューヨークを見据えながらこう続けた。
「今はハードコートシリーズの一連の大会を通してモチベーションを維持しようとしているところです。全米には良いコンディションで臨みたいですし、実際今の自分はそういう状態にあると思います」
その後、「全米オープンはあなたにとってどのような存在なのか?」と問われると、「私の大好きな四大大会で、もしどこか1つの大会を『自分のホーム』と呼ぶとしたら、あそこだと思います」とコメント。そのぶん敗れた際の落胆も大きいようで、特に第1子出産後、初めて出場した24年大会は苦い思い出が残ったという。
「その時のことは覚えています。2回戦でリボンの付いたウェアを着て、(カロリーナ・)ムチョバ(チェコ/現6位)と対戦しました。あの試合に負けた後、駐車場で涙が止まらなくなるくらい泣いたのを覚えています。全米は私にとってそのくらい大きな意味を持つ大会で、あの時もただただ良いプレーをして結果を残したかったのです」
さらに準決勝でアマンダ・アニシモワ(アメリカ/同10位)に敗れた昨年大会についても触れ、「良いプレーができたので、決勝に行きたかったです。ただあの試合はアマンダも信じられないくらい素晴らしいプレーをしていたので、負けたのも仕方なかったと思います」と回想。最後には「ニューヨークでは自分自身に大きなプレッシャーをかけてしまいます」と吐露し、“ホームグラウンド”への思いが強いが故の葛藤をのぞかせた。
6年ぶりの全米制覇へ――。28歳は数々の思い出と決意を胸に、今季最後の四大大会へ向けて歩みを進める。
文●中村光佑
【動画】大坂なおみがセレナ・ウィリアムズを破って初優勝を飾った2018年全米オープン決勝ハイライト
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