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【プロの観戦眼49】新鋭ホダルのフォアに注目! 超高速スイングだから振り出すのを遅らせて相手の足を止められる~森井大治<SMASH>

【プロの観戦眼49】新鋭ホダルのフォアに注目! 超高速スイングだから振り出すのを遅らせて相手の足を止められる~森井大治<SMASH>

このシリーズでは、多くのテニスの試合を見ているプロや解説者に、「この選手のここがスゴイ!」という着眼点を教えてもらう。試合観戦をより楽しむためのヒントにしてほしい。

 第49回は元ナショナルメンバーで、現在は日体大テニス部監督の森井大治氏に話を聞いた。森井氏のイチオシ選手は、今シーズン大ブレークしている19歳ホダルだ。

 1月の全豪オープンでグランドスラム初出場を果たすや、先の全仏ではベスト8進出の活躍。4月にはツアー初優勝も飾っており、年頭に168位だったランキングは最新で15位までジャンプアップさせている。

 そのホダルのどこが注目なのかというと「フォアハンドの振り出しの素早さ、スイングスピードの速さ」を森井氏は挙げる。

「懐が深くて、ボールをちょっと引きつけた後、一瞬でラケットが出てくる。スイングスピードがものすごく速いから、ぎりぎりまで振り出すのを待てるんです」

 テイクバックのゆったりしたリズムから、急にスピード感が上がるのがホダルの特徴。加えてボール自体もとてつもなく速く、コントロールされているため、相手は対応できないのだそうだ。
 「アルカラスやフォンセカもフォアが強力ですが、彼らはちゃんと構えてドンッと打ちにいき、凄まじい球威を出します。ただ、それだと相手も『強打が来る』と身構えられる。でもホダルは構えずに振っても強烈だから、そのリズムに慣れていない相手は『いきなりスゴイのが飛んできた』となって、戸惑うわけです」

 森井氏によれば、グッと構えることで相手の足を止めるのがアルカラスタイプ、構え切れていなくても想定外の速さで打って1歩も動けなくさせるのがホダルタイプ。同じ“相手の足を止める”のでも2つ方法があるという。

 ホダルは後者だからこそ「ベースラインのかなり後ろからでもエースを取ることができ、最近の選手の中では衝撃的」と森井氏は評する。

 もちろんホダルにしても構えて強打することはあるし、それはそれで見どころには違いない。でも次に彼の試合を観戦する機会があったら、とっさの強打にぜひ注目してほしい......とっさ故に見逃しやすいのがネックだが。

◆Rafael Jodar/ラファエル・ホダル(スペイン)
2006年9月17日生まれ。191cm、70kg、右利き、両手BH。24年全米ジュニアを制しバージニア大学に進むが、25年末にプロ転向。26年全豪で予選を突破し本戦1回戦では坂本玲を下す。4月にマラケシュでツアー初V。マドリードとローマで連続ベスト8入りし、全仏でも8強と躍進。8月3日現在、ATPランキング最高15位まで上げている。

取材・文●渡辺隆康(スマッシュ編集部)
※『スマッシュ』2026年8月号を再編集

【連続写真】一気にスピード感がアップするホダルのフォアハンド「30コマの超分解写真」

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配信元: THE DIGEST

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