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東京V城福浩監督が試合後に明かした開幕戦への覚悟。“ヴェルディらしさ”を出せたからこそ口にした危機感

東京V城福浩監督が試合後に明かした開幕戦への覚悟。“ヴェルディらしさ”を出せたからこそ口にした危機感


[J1第1節]東京V 1-1 川崎/8月9日/味の素スタジアム

「やり切ったうえで勝点1というのは、危機的状況でもあるんです」

 1-1のドローに終わった川崎フロンターレとの開幕戦の試合後、東京ヴェルディの城福浩監督はそう口にした。

 開幕戦のメンバー選考には頭を悩ませたという。

「最後の練習試合のところでボランチの選手がふたり怪我をして、元々キャプテン(の森田晃樹)も怪我をしているので、非常に苦しみました。本当にサブも含めてギリギリのメンバリングでした」

 苦しい台所事情のなかで城福監督が選んだダブルボランチの組み合わせは、「今シーズンはまだ一度もコンビで試合をやったことのない」食野壮磨と平川怜だった。左ウイングバックでスタメン起用した溝口修平についても「先発も含めてギリギリのコンディションだった」と言う。

 川崎には百年構想リーグで2戦2敗。指揮官としての覚悟も明かした。

「非常に厳しい開幕の状況だったんですけど、だからこそ覚悟を持たなければいけないと思いました。このメンバーの最大値が何なのか、何の覚悟をしなければいけないのか、何のリスクを防がなければいけないのかを悩むのなかで、決まったメンバーでの最大値さえ出せれば、その覚悟さえ持てれば、変な試合にはならないだろうと思っていました」
 
 東京Vは前半、川崎にボールを保持され耐える時間が続いたが、チャンスらしいチャンスを与えず、スコアレスで終えた。そして後半開始早々の46分、溝口のプロ初ゴールでリード。その後は走力で上回り、自分たちの時間帯も作れるようになった。しかし終盤の相手の猛攻を凌ぎ切れず、90+6分に失点。1-1でタイムアップとなった。

「前半は相手に少しボールを持たれましたけど、選手は辛抱強く守ったと思います。良い守備からのカウンターで良い形も何回かありました。それにしても少し(ボールを)持たれ過ぎたところは、マイボールになってからのサポートが遅くて、そこはハーフタイムに強く言いました。『怖がっているのか、疲れているのか、やれないんだったら変わってくれ』というくらいのことを言いましたけど、後半は非常に良い入りができた」

 そう振り返った城福監督は、さらにこう続ける。

「もうひとつ、後半になれば必ず我々の時間になると思っていたので、あの時間帯に2点目が取れないのが今の我々の課題だと思います。決定的なシーンがいくつかあったと思いますけど、とはいえ、最後のアディショナルタイムの過ごし方とかは、まだまだこのチームは若いので未熟さが出た。

 交代選手を見たら、実績と経験値は我々とフロンターレでは比較にならないのは承知しています。それを反骨心に変えて勝点3を持って行きたかったですけど、経験値の差が出てしまったところは素直に認めるしかない。

 あとから出た若い選手を含め、最初から出ている選手も、こういう試合をどのように勝点3を奪い取っていくかという意味では、これを学びにしなければいけないですし、次の試合に活かせないと、今季は昇降格があるリーグなので、失った勝点2は非常に大きい」

 城福監督の言葉を読み取れば、終盤まではある程度想定通りだったのだろう。だからこそ「勝点3を取りたかった。今日のメンバーの最大値を出すところにフォーカスして1週間練習してきたので、ある程度見せられたからこそ、結果としては非常に残念です」と唇を噛む。

 どんなメンバーでもピッチ上の全員がハードワークを惜しまず、粘り強い守備から素早くゴールに迫るという“ヴェルディらしさ”は表現できていたように映る。今節の学びを活かし、次節は勝点3に繋げられるか。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

【動画】溝口のプロ初ゴール!

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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