日本球界の超新星、ソフトバンクの前田悠伍は現役日本人メジャーリーガーのハイブリッド投手だった。
8月9日の西武戦(ベルーナ)に先発し、抜群の制球力で7回4安打無失点の好投で、開幕から無傷の10連勝を飾った。 チームの開幕10連勝は、2005年に斉藤和巳(現2軍監督)が記録した15連勝以来、21年ぶりとなる。
巨人・田中将大が楽天在籍時代の2013年にマークした24連勝に向けて、どこまで記録を伸ばすかが焦点になってきた。地元マスコミ関係者は、
「初回に自己最速を更新する151キロを投げていたし、これからますます球は速くなる。本人は試合後『試合を重ねるごとに成長していると思う。これからも1勝ずつ積み上げていきたい』と話しています」
では「メジャーリーガーのハイブリッド」とはどういう意味か。つまりは「メジャー仕様の投手」ということなのだが、これに深く関係しているのがメッツ・千賀滉大とカブス・今永昇太なのである。
「前田はソフトバンクの先輩である千賀の熱狂的な信者ですからね。2024年の自主トレでは千賀に弟子入し、アドバイスを完璧に吸収するため電話での会話を録音して、何度も聞き返していたほど。さらに千賀が正しい体の使い方をマスターするために行っていたドッヂボール投げを教わると、同じドッヂボールを購入し、室内練習場で黙々とネットに投げ込んでいましたからね。まさに千賀の影を追っています」
そして翌2025年には面識がないにもかかわらず、今永の自主トレに押しかけて、力を抜いて投げる「脱力投法」を学び取っている。
先輩の誘いを平気で断る理由は大谷のように「長く寝たいので」
「趣味は野球」と公言するなど、ドジャース・大谷翔平を彷彿させる側面を持っているのだが、スポーツ紙遊軍記者はその類似点をこう指摘する。
「1軍のデビュー戦で3回6失点と打ち込まれた際には試合後、応援に訪れていた中学時代の恩師(滋賀県長浜市高月中学時代にプレーした湖北ボーイズ)の誘いを断り、そのままトレーニング場に向かった話は有名です。さらにチームメートからは大谷同様に、先輩選手にちょっかいをかけることを暴露されている。先輩からの誘いも『長く寝たいので』と平気で断ることがありますし、休日には15時間以上も睡眠時間をとっています。大谷にそっくりですね」
前田は最近、メジャー志向を隠さなくなっている。近い将来、日本人メジャーリーガーのいいとこどりサウスポーが誕生するかもしれない。
(阿部勝彦)

