
AKB48の68thシングル「好きish」が8月19日(水)にリリース。すでに公開されている、センターを務める19期生の“顔面重要文化財”伊藤百花の脳内を描くMVは早くも話題となっている。“もしかしたら好きかもしれない”という曖昧な恋心を表現した映像の裏話や、今のAKB48の魅力を選抜メンバーである新井彩永、川村結衣、佐藤綺星、八木愛月の4人に聞いた。
■900万回再生突破「女の子が憧れるAKB48」を描いた新曲MVの反響
――本作のMVは公開から1カ月で900万回再生を突破するなど大変な反響です。現状のお気持ちや、MVの見どころを教えてください。
佐藤:前シングルの「名残り桜」から2作連続で伊藤百花ちゃんがセンターを担当しています。「好きish」は歌詞の主人公が女の子なので、ジャケット写真もMVも「女の子に憧れを持っていただけるように」ということをテーマにしていると説明していただいたんですが、本当にその通りだなと思うくらい、メンバーのみんなの素顔が見えてかわいいMVに仕上がったと思います。
――ファンの方からはどのような反響が届いていますか?
八木:オンラインお話し会で、特に女の子のファンの方が今まで以上に喜んでくれました。「あれが私が憧れるAKB48、私が思い描くAKB48なんだよね」と言ってもらえることが多く、とてもうれしかったです。メンバーのいろんな顔が見られる、一人一人に見せ場があるMVなので「AKB48を全員で盛り上げていくぞ!」という思いが伝わるんじゃないかなと思います。
――MVの中で、ご自身が特に好きなシーンはどこですか?
八木:「ヘビーローテーション」をオマージュしたシーンは、みんなで寝ている場面もすごくかわいいんですけど、その後の枕投げが先輩・後輩関係なく本気で枕を当てにいっていて、今のAKB48だからこそできる仲の良さや一体感を感じてもらえると思います。くすっと笑えるような面白いシーンなんじゃないかなと思います。

■隠し要素や裏話が満載!MV撮影現場のリアルな思い出
――MV撮影の裏側や撮影時の思い出で印象に残っていることはありますか?
新井:今回は、センターのいともも(伊藤)の頭の中の世界みたいなイメージで作られたMVなんですが、MVの中でAKB48の過去の衣装が見られたり、プロムパーティーのシーンの背景ではAKB48の楽曲名が英語になって隠れていたりするので、何回見ても楽しめるんじゃないかなと思います。
それから、私が本を持って歩いているところは、読書好きのインテリキャラとして監督が作ってくださったシーンなんです。千葉恵里さんはぬいぐるみを持っているなど、一人一人のキャラに合ったものを用意してくださっていました。
メンバーが寝ているシーンも、並びに意味があったりするんです。私は、最年少で初選抜のこさき(近藤沙樹)ちゃんと隣になったんですけど、こさきちゃんは撮影中に本当に眠くなっちゃって、「彩永さん、眠くなっちゃいましたぁ」と言っていたのがめちゃくちゃかわいくて…(笑)。「こさ」「さえ」で「こさえ」と言わせてもらっているんですけど、「こさえの絡みがMVで見られてうれしい」と言っていただくこともあったりして、メンバー同士の絡みを見ていただけるところもお気に入りのポイントです。
――川村さんはいかがですか?
川村:SNSを見ていると、背景に隠された曲名などの細かいところを見つけて「ここがこうなってる!」と話題に出してくださったりしていて、それを見て「もう一度見よう!」と思ってくださる方もたくさんいて、すごくうれしいです。
――センターを務める伊藤さんは同期ですよね。
川村:すごいです。たくさんテレビとかに出ているのも見ていますし、うれしい。今のAKB48をすごく引っ張ってくれていて、それについていけるようにみんなで頑張っていこう、という気持ちが強くなります。

■まだ気付かれていない秘密のミスとパスワードの裏側
――MVや振り付けなどで「ここはまだ気付かれていないのでは」というポイントはありますか?
川村:「Dance Practice -MV Set ver.-」の最後、全員が同じ手の(中指と薬指を親指につけた)ポーズで終わるんですけど、実は私が間違えて「名残り桜」の(人差し指を親指につけた)ポーズをしてしまったんです(苦笑)。
八木:最後、(ポーズを修正するために)一人だけ手が動いてるの(笑)。それがめっちゃかわいくて、私ももう一回、動画を見にいっちゃいました。
佐藤&新井:知らなかった!
川村:隠していこうかなと思っていたんですけど…。
八木:無理無理(笑)。
――ほかに、「実はこうなんだよ」というような裏話はありますか?
佐藤:ももちゃん(伊藤)の頭の中で、私と愛月ちゃんは司令塔的な役割で参加するシーンがあるんですけど、「ときめきを開くパスワード」という歌詞のところでももちゃんがキーボードを打つんですけど、実は「yuiyuisan(小栗有以)」と打ってるんです。そのパスワードがターゲットに通用しなくてけんかする、というシーンでは、「ゆいゆいさんのせいだよ!」「それを打ったももちゃんのせいでしょ!」とガチで言い合っています(笑)。

■グループを引っ張る世代へ――責任感と個人の目標
――2022年に約5年ぶりの新メンバーとしてお披露目した17期生以降の世代も、今やグループを引っ張っていく顔のような立場になってきていると思います。AKB48に対する責任感や、ご自身の立ち位置について、どのように考えていますか?
佐藤:17期以降は毎年、新しい期が入ってきてくれています。グループを先輩・後輩と大きく二つに分けると17期以降が後輩や若手というくくりになることが多いですが、選抜も17期以降のメンバーが半分以上になり、私たちもAKB48について考える時間が多くなりました。総監督の倉野尾成美さんをはじめ、先輩方が「もっとこうしていかなきゃいけないよね」と私たち後輩にも直接伝えてくださるので、今のAKB48はすごく風通しもよく、みんなの意識が統一されているなという感覚があります。私の立場としては、私が知っている以前のAKB48と今のAKB48をしっかりとつないで、引っ張っていけるように頑張りたいなと思っています。
――八木さんはいかがですか。
八木:最近になって、私に憧れてAKB48に入ってくれたという子が増えて、すごくびっくりしながらも「頑張らなきゃ!」という気持ちになります。アイドルにとって、笑顔を与えたり、「明日も頑張ろう」と思ってもらったりすることはすごく大事なことだと思うので、誰かの憧れとか誰かの目標になれる存在であり続けたいです。
私はAKB48をすごく楽しんで活動させていただいているので、ファンの方にもメンバーにもその楽しさの影響を与えられるように、笑顔で活動できたらいいなと思います。若手メンバーへの期待もすごく感じるので、その期待に応えて、ファンの方をどんどんAKB沼にハマらせられるように、全ての活動において頑張ろうと思っています。

■新ユニット参加にクイズ番組、地元還元…個人の目標と開拓したい道
――新井さんは、約7年ぶりの新ユニット「スクールバッグ計画」のメンバーでもあります。今後の活動について今の思いを聞かせてください。
新井:私は、英語が話せることやピアノを弾けることが自分の強みだと思っていて、「スクールバッグ計画」も含め、自分の個性を生かせる場所を探していきたいです。歌うこともすごく好きなので、「名残り桜」の期間では「歌ってみた」動画をSNSに載せて、それをきっかけにイベントに会いに来てくださる方が増えたりもしたので、そうやって自分にできることを自分から探してやっていくことでAKB48に貢献できるような存在でありたいなと思います。
18期生としては、先輩方についていく気持ちももちろんありますが、背中を追いかけているだけじゃなく、自分の立場だからこそできることを探して前に立っていくぞという気持ちを持ってやらないとなと感じています。
――皆さんの個人としての目標を聞かせてください。
新井:クイズ番組に挑戦してみたいなと思っています。自分が得意としている分野なのかなと思うので。他のアイドルさんでも学業と活動を両立されている方がいらっしゃったりしますが、AKB48は今、その枠があまりいない気がするので、開拓していけたらなと思います。「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」(毎週月曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)は先輩の武藤十夢さんや武藤小麟さんが出ていらっしゃったりするので、いつか出られたらうれしいです。
川村:メンバーそれぞれ、例えば彩永さんだったら「インテリ」のように強みがあると思うんですけど、私は「これが強み」と言えるものが今はないなと思っているので、この「好きish」の期間で、「自分にしかないものはこれだ」というものを見つけられたらいいなと思っています。「名残り桜」の期間から地元の北海道でお仕事をさせていただける機会も増えて、北海道出身ということで応援してくださる方もいらっしゃるので、地元でAKB48をもっと知っていただけるような活動ができたらいいなと思います。
――他の皆さんから見て川村さんの強みってどんなところだと感じますか?
佐藤:かわゆい(川村)はかわいいです。おっとりして見えるんですけど、実はいじられキャラなので、バラエティーとかでも良い味が出せるんじゃないかなと思います。MCとか楽屋でも面白いことが多い。
八木:このおっとりしたテンションで変なことを言うんですよね。
新井:かわゆいは自己プロデュース力がめっちゃ高いと思っていて。SNSの投稿とかもそうですし、あとはヘアアレンジとかも、いつも自分でやっていたりするので、かわいいをどんどん更新していっているところがすごいと思うし、かわゆいにしかないキャラクターがあるなと思っています。女の子が憧れる感じも、守ってあげたくなる感じもある。自己プロデュース力の高さをすごく尊敬しています。
川村:褒めていただけてうれしいです(笑)。

■特技や個性を武器に外の世界へ発信していきたい
――佐藤さん、八木さんの個人的な目標はいかがですか?
佐藤:以前チアダンスをやったときに、すごく注目していただいたんですよね。お兄ちゃんが野球をやっていたこともあって、野球観戦が好きでしたし、自分がやっていたチアダンスも強みだと思っています。私の人生の中でチアと野球はすごく大きな存在です。ホームの劇場公演も大好きなので大切にしていきたい気持ちもありつつ、そこから飛び出してテレビとかでAKB48一人一人の知名度を上げていくことも課題だと思っています。私はわがままなので、テレビにも劇場にもいっぱい出たいです(笑)。
八木:私は「休みはいらない!」というくらい働きたい(笑)。AKB48をもっともっと知ってもらうために、いろんな番組さんに呼んでいただけるように頑張りたいですし、最近は女性の方も多く会いに来ていただけるので、女の子の参考になるようなメークとかファッションとかもいろいろ発信したいです。モデルさんのお仕事でも、ランウェーにたくさん出演したいなと思っています。

■「全員で一つになって東京ドームを目指す」今のAKB48の魅力
――最後に、AKB48が気になってきた“AKB48が好きish(=好きかも、好きっぽい)”な人たちに向けて、改めて今のAKB48の魅力や注目ポイントをお願いします。
佐藤:「好きish」MVのコメント欄を見ていると、若い方や、学生の頃に好きで大人になって改めて応援してくださる出戻りの方、過去のAKB48は全然見ていなかった方など、いろんな層の方が今のAKB48を見てくださっているなと感じたので、たくさんの方に魅力が伝わるように、一人一人が強みを出して、「好きish」の勢いを落とさずに次までつなげていけるように頑張っていきたいなと思います。秋にはKアリーナ横浜でのコンサートもあるので、AKB48らしく無我夢中にがむしゃらにやっているメンバーを見ていただけたらなと思います。
八木:MVへのコメントで「一日頑張った後に、これを見る時間が本当に最高なんだよね」というコメントがあって。それってアイドルにとってすっごいうれしいことなんですよ。私も、アイドルってそうあるべきだなと思っています。「好きish」のMVは“ザ・私たち”というような素の部分も映ったMVだったので、それをシンプルに褒めていただくことは、素の自分たちを受け入れてくれたということなのかなって。
まずは「好きish」のMVから入って、「この子、気になるな」となった時に、中身も知っていただけるようにSNSなどの発信も頑張りたいなと思います。とにかく見つかって、もっともっと沼にハマってもらえるように頑張ろうという気持ちがメラメラとあります。
新井:今のAKB48の良いところは、一人一人ちゃんと個性がありながら、全員で一つになって東京ドームを目指しているところだと思います。活動を楽しみながらも、どこかに「悔しい」「もっと上を目指すぞ」という熱い気持ちを全員が持っているので、それが伝わったらうれしいです。
今は少しずつですが確実に注目が集まってきていて「一人一人は知らないけどAKB48のパフォーマンスを見て気になっている」という方も多いと思います。一人一人がかわいいのはもちろんなんですけど、その先の個性だったりパーソナルな部分だったりをもっと知っていただけたら、より熱量高く応援していただけるんじゃないかなと思うんです。YouTube「AKBの素を出すちゃんねる」を見てもらえたら、エバースさんにも出演していただいている「全力エンタメ学園」などで一人一人を知ってもらえるんじゃないかなと思っています。

■“エバース新規”への思いとグループの団結力
――エバースさんをきっかけにAKB48に関心を持ったいわゆる“エバース新規”の声も多く見かけますよね。
新井:そうなんですよ。多いです、うれしい。よくエバースさんをAKB48の番組に呼んでくださったなと思っています。エバースさんの活躍を見て、AKB48のそれに見合うくらいもっと頑張らないと!と思いますし、AKB48の“公式お兄ちゃん”のように出ていただいているので、お兄ちゃんに負けないように“妹”も頑張ります(笑)。
――「好きish」はもう見てくれたんですかね?
八木:見てくれてそうだよね。
新井:町田(和樹)さんはAKB48の活動もチェックしてくださっているけど、佐々木(隆史)さんはちょっと…(笑)。
八木:町田さんはめっちゃ見てくれてる。佐々木さんは怪しい(笑)。
新井:以前のAKB48から好きでいてくださったお二人なので、そういった身近な方から「今のAKB48、熱いよね」と思っていただいて、輪を広げられたらなと思います。
川村:去年、AKB48の20周年期間はたくさん学ぶことがあって、悔しさとかも覚えて、全員が同じ目標、同じ方向を向けた期間でした。その期間で団結力も仲の良さも深まったからこそ見られる光景が今のメンバーの姿だと思うので、この「好きish」でたくさんの方に今のAKB48が届いて、「MV見た?」「歌番組見た?」と日常で話題に上がるようなグループになれたらいいなと思います。
◆取材・文=山田健史


