様々なアスリートが直面する「加齢と衰え」。一流のマラソンランナーはいかにして、これと向き合っているのか。
その現実を前にズバリ答えたのは、これまで3度の日本記録更新を達成してきた大迫傑(リーニン)だった。2025年12月のバレンシアマラソンで出した2時間4分55秒は、現在の日本記録である。
今年5月に35歳を迎えたそのベテランが、自身のYouTubeチャンネル「SUGURU OSAKO〉【大迫傑】」で「秘密の部分」を明かした。
8月9日の動画で語られたのは、体との向き合い方だった。
「去年、一昨年ぐらいからしっかり、サプリメントを摂るようになった。アメリカで臨床された市販のものなんですけど、マグネシウムだったりビタミンだったりとか亜鉛だったりとか、基本的なものを摂るようになってから、今まで逆に全く摂ってなかったので、寝起きがいいとか回復がちょっと早いなとか」
長距離ランナーとしては当たり前と思える、水分についても言及。
「しっかり水分補給をするようになってから体がずっと元気だし、普通の人からしたら当たり前なんだけど。今まで若さというところに甘えていた部分から、補うようになったので、35歳になってもそこまで回復の衰えみたいなものは感じない。しいていうなら、30歳手前までゴリ押しする力みたいなのが大事なんじゃないかと思いましたね(笑)」
練習後のプロテインやアミノ酸摂取で「こんな違ったんだ」
意外にも思える告白だが、さらに意外だったのがこの発言だ。
「レース前のハイドレーション(水分補給)を意識するようになったのは本当、ここ1、2年ですかね。糖質補給、練習後のプロテインだったりとか、(練習)前後のアミノ酸(摂取)も含めて。今、高校生、中学生でもやってるのに、僕が始めたのは1年前ぐらいで、こんな違ったんだ、みたいな感じなんで。プラスしかないんですよね」
令和の一流アスリートが、まるで昭和の根性論のように、30歳まで「ゴリ押し」で過ごしていたというのは驚きだ。いやそれ以上に「プラスしかない」ということは…。
黒田朝日(GMOインターネットグループ)、吉田響(サンベルクス)、平林清澄(ロジスティード)など若手の台頭が著しいが、35歳のベテランが今後も日本マラソン界を牽引しそうである。
(所ひで/ユーチューブライター)

