開催直前になって突然、中止が発表された「琵琶湖三市同時花火大会」が大騒動を起こしている。
大会は8月22日に滋賀県彦根市、長浜市、高島市の3市で同時開催すると告知され、「1万発以上」の花火を打ち上げるというものだった。高額な有料観覧席もあり、かなり大規模なイベントとして宣伝されていた。
ところが3市はいずれも、大会への関与を否定。さらに会場として予定されていた場所についても、施設管理者との正式な使用手続きが完了していなかったことが判明した。
実はこの花火大会の告知をめぐっては、どうにもおかしな点があったとの声が続出していた。
出店料として5万円を払ったという屋台の出店業者は、先着順で出店場所が決められることや、半年以上も前というかなり早い段階での募集(通常は1~2カ月前が多いらしい)だったことに疑問を抱いていたという。
さらに大会の公式ビジュアルがAIで作られたような感じだというほか、琵琶湖の地図を見れば、「明らかに琵琶湖とは形が違う」と滋賀県民が指摘する、実際の縦長の形状とは全く異なるボテッと丸みのある「謎の湖」が描かれている。
「そもそも彦根、長浜、高島で同時開催というけど、その距離では花火は見えないと思う」
そんな矛盾を指摘する県民も。彦根と長浜は湖東で高島は湖西に位置するが、つまりは、
「琵琶湖はけっこう大きいから、その対岸で同時に打ち上げてもわからない」
というのだ。
「本当に存在していたイベントだったのか」
究極なのは、こんな指摘だ。
「滋賀県民だけど、こんな花火大会の話は初めて聞いた」
「こんな大会、いつ決まったの?」
3市をまたぐ大型花火大会なら、地元ではかなり目立つイベントになりそうなもの。しかも「琵琶湖三市同時」という名前だけを見れば、自治体が関わる公式イベントだと思ってしまっても不思議ではない。確かに有料観覧席を購入してしまった人や出店業者は一定数いるが、案外「知られていない」という事実があるようだ。
「これはいったい誰に向けて告知していた大会だったのか」
「本当に存在していたイベントだったのか」
「そもそも、実際に開催するつもりだったのか」
「最初から騙すつもりだったのでは…」
そんなことを言う人まで出てくる始末の「疑惑の花火大会」。5万円を支払った出店業者や、1万9000円もするペア観覧席のチケットを購入した人などは、「本当にお金が戻ってくるのか」と不安を隠さない。
実行委員会はメディアからの質問に対し「返金なども含めて整理中」としているが、騒動は収束どころか、むしろ「謎」だけが膨らみ続けている。
(カワノアユミ)

