今夏、レブロン・ジェームズが退団し、ルカ・ドンチッチを中心としたチームへと完全移行したロサンゼルス・レイカーズ。
フロントはドンチッチを支える戦力を整えるべく積極的に補強に動いたが、NBAアナリストのザック・ロウ氏は、現在のロスターが「身動きの取りにくい状況」に陥っていると指摘している。
ドンチッチはレイカーズ加入後、守備の要となり、なおかつロブパスのターゲットにもなれるビッグマンを求めてきた。昨季はディアンドレ・エイトンやジャクソン・ヘイズがその役を務めたものの、理想的な補強とはならなかった。
そこで今夏、レイカーズはサイン&トレードでユタ・ジャズからウォーカー・ケスラーを獲得した。
しかし、チームは25歳のセンターと4年1億3000万ドルの延長契約を結んだうえ、2つのドラフト1巡目指名権と2つの1巡目指名権交換権をジャズに譲渡。その代償は決して少なくなかった。
これについてロウ氏は、自身のポッドキャスト『The Lowe Post』で次のように語っている。
「彼らが彼(ケスラー)に払いすぎたのは間違いない。そして今、レイカーズはこのチームに縛られている。これがそのまま完成形なのか、それとも将来的にオースティン・リーブスをトレードするなどして方向転換する方法があるのか、考えなければならない。ウォーカー・ケスラーの取引によって、彼らにはトレードに使える資産がなくなってしまった」
218㎝・111㎏のケスラーは、直近2シーズンはいずれも平均ダブルダブルを記録している。ただ、昨季までの4年間でプレーオフ経験はなく、昨季はケガでわずか5試合の出場に終わった。
ロウ氏は続ける。
「彼はNBAで意味のある試合をほとんど経験していないし、昨季もほとんどプレーしていない。だから、今回放出した指名権は(2024年にニューヨーク・ニックスが獲得した)ミケル・ブリッジズの時と同じように、彼が価値に見合う選手だと証明するまで、ずっと彼の首にぶら下がり続けることになる」
もし来季、レイカーズが思うような成績を残せなければ、トレードで戦力補強を行なう場合でも、そのための材料が乏しい。
ロウ氏の見立てでは、ドンチッチを除けば、他球団から見て最も魅力的なトレード資産となるのがオフに延長契約を結んだリーブスだ。そして、チームが期待外れに終わった場合、彼が「犠牲になる」可能性もあるという。
また、2019-20シーズンにレイカーズに在籍したデマーカス・カズンズは、ポッドキャスト『Road Trippin’』で、ドンチッチが結果を残せなければ、レイカーズファンが厳しい態度を取る可能性があると警鐘を鳴らしている。
カズンズ自身、当時レイカーズに在籍していたカイル・クーズマやケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(KCP)に対するファンの反応を目の当たりにしていた。
「あることに気づいたんだ。もちろんルカは彼らとは別次元の選手だけど、俺はロサンゼルスにいて、カイル・クーズマやKCPと一緒にいた。そこで感じたのは、もし調子を落とす時期があると、ファンはすぐに選手を敵視するということだ。
ルカを彼らと比較しているわけじゃない。でも、ロサンゼルスで最終的に求められるものは優勝だ。それが彼らの基準なんだ。それは当然のことだと思う」
レブロンが去り、ドンチッチを中心に再スタートを切るレイカーズ。戦力自体は昨季よりもドンチッチ向きになったと評価もある一方、ドラフト指名権を大量に放出したことで、今後の補強には大きな制約が生まれた。
NBA屈指の名門にとって2026-27シーズンは、今後のチーム作りを占う重要な1年となるだろう。
構成●ダンクシュート編集部
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