『G1 CLIMAX 36』三重・日硝ハイウエーアリーナ(津市/2026年8月11日)
Bブロック公式戦 ○上村優也vsゲイブ・キッド×
上村が激闘の末にゲイブを破って5勝目。Bブロックは5人首位タイで8・13後楽園大会の公式戦最終日を迎えることになった。
GLOBAL王者・ゲイブは5勝2敗でBブロック首位タイ。対する上村は4勝3敗と2点差で追う状況で終盤戦を迎えた。Bブロックの行方を左右しそうな両者の対決がこの日のメインで実現した。
ゲイブがエルボー合戦を制して逆水平を見舞えば、上村はアームホイップを連発して応戦。場外に出たゲイブが客席に座って挑発しても応じない。折れたゲイブはリングに戻ると、噛みつき攻撃に出てから場外戦に持ち込み、再び噛みついたが、上村はフェンスに投げつけてリングイン。戻ってきたゲイブをアームホイップからのアームロックで捕らえた。
ならばとゲイブは上村をコーナーに乗せて場外に突き落とし、イスを投げつける。客席に連行して逆水平やエルボーを打ち込み、客席へのブレーンバスターを敢行。上村が大ダメージを負った中、ゲイブはリングに戻って挑発。上村も何とかリングに生還したが、ゲイブがエルボー一発でねじ伏せた。
なおもゲイブが逆水平を連発。右胸を引き裂かれた上村だったが、背負い投げで反撃。ドラゴンスクリューの要領でゲイブの腕をひねり上げる。串刺し、正調とドロップキックを連発し、ゲイブの抵抗をものともせずバックドロップを敢行。ハンマーロックで固めてのDDTで突き刺し、アームブリーカーを3連発するとチキンウイングアームロックで捕らえた。
逃れたゲイブは高速ジャーマンで逆襲。上村がすぐさまジャーマンで投げても、カウンターのラリアットを振り抜く。垂直落下式ブレーンバスター、シットダウンパワーボムの猛攻で挽回。強烈なエルボーを叩き込む。それでも前に出る上村は張り手を連発されても、左右の張り手連打で徹底抗戦。ゲイブの若手時代の得意技だったダブルアームスープレックスで叩きつけた。
すかさず上村がフロッグスプラッシュを投下し、2カウントで返されると同時に腕ひしぎ逆十字固めへ。ゲイブが切り抜けてもリストロックでひねり上げる。ゲイブも噛みつき攻撃で逃れ、ショートレンジラリアット、エルボーを叩き込んだが、上村はノーモーション頭突き、オーバーヘッドキックで応戦。ラリアットをかいくぐると、ドラゴンスープレックスでニアフォールに追い込む。雄たけびを上げた上村は両手で頬を叩いて気合を入れると、カンヌキスープレックスを仕掛けた。
これはゲイブが噛みつき攻撃で阻止。エルボーでねじ伏せ、むき出しの右ヒザでヒザ蹴りを連打していく。上村がジャックナイフで丸め込んでも、パイルドライバーで突き刺し、デスライダーを狙ったが、上村が阻止。左腕を取って投げを打つと、首固めで丸め込んで電光石火の3カウントを奪った。
上村がゲイブを料理して5勝目。勝ち点を10に伸ばした。試合後、マイクを持った上村は「ゲイブ、俺はな、お前のこと、この3年ちょっとの空白の間、ずっと友達だと思ってたんだぞ。お前がどういう道に進もうが、お前の勝手だ。ただな! 社長やヤングライオン、そしてベルト、新日本プロレス、そしてこの国、日本を侮辱することは俺は許さない! 一つだけ覚えとけよ。いつだってお前の暴走止めるのはこの俺だ」とゲイブに向かって通告した。
そして「皆さん、本日は新日本プロレスを見てくれてありがとうございます!」と絶叫。優也コールの大合唱に包まれる中、上村は「G1 CLIMAX、崖っぷちかもしれないけど、俺が優勝して新日本プロレスのど真ん中に立ちます!」と誓うと、「よし、じゃあ、皆さん準備はいいですか? よっしゃ、いくぞ。3、2、1、おっしゃあ!」の叫びで締めた。
津大会を終えてBブロックはこの二人にニューマン、成田、モロニーを加えた5人が首位タイで公式戦最終日となる8・13後楽園大会を迎えることになった。上村は最終公式戦でOSKARと対決。ゲイブは成田との首位対決を控える。
【上村の話】「腰打って、最後もう立てなくなるかと思ったけど、やっぱりレスラーを動かすのは自分自身の力はもちろんあるけど、やっぱり応援のおかげで今日ホントに勝てることができました。HEAT STORMとか言ってるけど、絶対僕一人じゃHEAT STORMは動かせない。僕が戦って、みんなが熱くなって、それが広がっていってHEAT STORMが起こるんだ。G1 CLIMAX、ここにきて体も痛いし、点数も崖っぷちかもしれないけど、弱音はもう吐かない。常に勝つこと考えて、もう勝つしかないから。もうこれ以上、悔しい思いは俺は絶対にしないから。G1 CLIMAX、最後まで120%の力で突っ走りたいと思います。それにしてもゲイブ、なんか分かんないですけど、凄い感情が、やっぱ特別ですね、あいつは。特別な相手の一人ですよ。ずっとこの空白の3年ちょっと、何もない時間があっても俺はずっとゲイブを友達だと思ってきた。彼は今、どういう考えでやってるかわからないけど、彼の態度、お客さんにする態度、新日本プロレスにする態度、若手や社長に対して暴力を振るう。これを俺は見過ごせないから。必ず彼の暴走をね、いつ何時、止めるのは俺だと思ってるんで。また機会があったら、いや俺が我慢できなくなったら、またやろうや。よし、ありがとうございました。ということで3、2、1、おっしゃあ!」

