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「味方からの誤射」「まさかの空中分解」命がけじゃないと乗れない欠陥だらけのMS

「味方からの誤射」「まさかの空中分解」命がけじゃないと乗れない欠陥だらけのMS


パイロットを使い捨てるような暴走機体。「HG 1/144 ブルーディスティニー1号機“EXAM”」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

【画像4枚】見た目は格好良いのにエグ… こちら頼まれても乗りたくない欠陥MSです

高性能の裏に意外な落とし穴が…

「ガンダム」シリーズには、さまざまな「モビルスーツ」(MS)が登場します。その研究開発は試行錯誤の繰り返しといえ、ときにパイロットの命を脅かすような危険な機体が生まれることもあります。

 例えば、ジオン公国軍のMS「ゲム・カモフ」はコンセプトや運用法など根本的な部分で問題を抱えていました。ゲム・カモフは、連邦軍の量産型MS「ジム(GM)」にカモフラージュした外見で奇襲することを目的としています。ところが、正体が相手に見透かされる恐れもあり、敵味方を判別する識別信号を使えないという欠点がありました。

 そのため友軍の機体から敵と間違えられ、誤射される危険性もはらんでいます。マンガ『機動戦士ガンダム MS IGLOO 603』(原作:矢立肇、富野由悠季/漫画:MEIMU)では、パイロットの「エンマ・ライヒ」が機体のコンセプトについて「戦場の狂気」だと評しています。

 実際に評価試験では、相手を欺いて地球連邦軍の「サラミス級巡洋艦」を撃破するも、駆け付けた友軍の「ムサイ級巡洋艦」から攻撃を受けて撃墜される結果となりました。偽装の有効性とともに、危険性を立証してしまった結末は皮肉だったといえるでしょう。

 ジオン公国のMS開発企業「ツィマット社」が手がけた「ヅダ」は、構造に欠陥を抱えたMSとして知られています。初代ヅダ(EMS-04)は新型の「木星エンジン」による高い機動力を持ち、「ジオニック社」が開発した「ザクI」と正式採用をかけたコンペで対決します。ところが、ヅダはザクIの1.8倍という高いコストに加え、評価試験中に空中分解する事故を起こしたこともあり、不採用となりました。

 OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO 1年戦争秘録』が初出になる「EMS-10 ヅダ」は、EMS-04における耐久性などの問題に改良を施したという触れ込みで登場します。しかし「施された改良」は政治的工作による虚偽で、実際の中身は何ら変わっていなかったのです。

 それでも限界さえ越えなければ機動力の高さは確かなもので、テストパイロットを務めた「ジャン・リュック・デュバル」は実戦で大いに奮闘します。最期は、ジム4機を相手にスピードで圧倒し撃退するも、当初より指摘されていたエンジンの欠陥を露呈し爆散するというものでした。

 地球連邦軍のMS「ブルーディスティニー」は、搭載している特殊なシステムに問題がありました。同機の搭載する「EXAMシステム」は戦闘用オペレーティングシステムとハードウェアからなり、常人より感覚に優れた「ニュータイプ」のような戦闘を誰でも行えるようになるというものです。

 しかし、システムの起動中は機体制御の主導権をコンピューターに明け渡すことになり、パイロットは機体の部品のひとつのように、危険にさらされる可能性がありました。さらには戦場で相手の強い感情やニュータイプと接触をすると、勝手にシステムが起動する「暴走状態」になることもあります。

 大破した1号機に代わって配備された3号機はシステムにリミッターが施され、短時間ならば暴走せずに全力を出せるようになりました。高性能すぎるシステムも考え物だと感じさせられます。

配信元: マグミクス

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