例年、お盆が過ぎると激しいゲリラ豪雨のみならず、本格的な台風のシーズンへと突入する。帰省や旅行で幾日か自宅を空け、戻ってみると窓枠からの雨漏りや、ベランダの排水口の詰まりによる溢れ水に気付き、頭を抱える住宅トラブルが頻発する時期だ。
とりわけ築年数が経過した持ち家やマンションに住む人にとっては、早期の点検と自衛策は、愛着ある我が家の資産価値を守る上で、重大な問題となる。
ここで重要なのが、専門業者を呼ばずに自分で手軽にできるメンテナンス術と、お盆明けに真っ先に確認すべき「自宅の防水・排水チェックポイント」の把握だ。住宅メンテナンスと防災対策に詳しい住宅ジャーナリストが指摘する。
「まず手を付けるべきは、ベランダの排水口に溜まった枯れ葉やホコリの清掃です。ここが詰まっていると、一晩の豪雨でバルコニーがプール状態になり、室内へ水が溢れ出します。エアコンのドレンホース内にゴミや虫が詰まっていないかの確認や、窓枠・サッシ回りのゴムパッキンにひび割れがないかも、重要なポイントとなります」
すでにどこかから雨水が侵入している決定的サイン
浸水や雨漏りを未然に防ぐため、自宅の「6大チェック項目」をあらかじめ点検しておくことが不可欠だと、この住宅ジャーナリストは強調するのだ。チェックすべき項目を挙げてみよう。
①屋根材のひび割れとズレ
②屋根裏の湿気や水滴・シミの確認
③外壁の塗装の剥がれ、ひび割れ
④窓枠・サッシ廻りの剥がれ、ひび割れ
⑤天井のシミや変色
⑥床やカーペットのカビの有無
住宅ジャーナリストが補足する。
「とりわけ天井のシミや床のカビは、すでにどこかから雨水が侵入している決定的なサイン。放置すると構造体の腐食につながるため、見逃せません」
猛烈な台風や豪雨が牙を剥くこれからの季節。わずかな時間で行えるスマートな大人の防災ハックを徹底させ、水害の脅威から我が家を死守したい。
(滝川与一)

