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美川憲一&瀬川瑛子、病を乗り越え歌う理由を語る「本当に歌があって良かった」<鶴瓶のええ歌やなぁ>

美川憲一&瀬川瑛子、病を乗り越え歌う理由を語る「本当に歌があって良かった」<鶴瓶のええ歌やなぁ>

BS11「鶴瓶のええ歌やなぁ」(毎週木曜夜8:00-8:57)。8月13日(木)美川憲一&瀬川瑛子放送回より
BS11「鶴瓶のええ歌やなぁ」(毎週木曜夜8:00-8:57)。8月13日(木)美川憲一&瀬川瑛子放送回より / (C)BS11

笑福亭鶴瓶と八木亜希子がゲストを迎え、人生にまつわる歌を振り返るBS11のトーク歌謡番組「鶴瓶のええ歌やなぁ」(毎週木曜夜8:00-8:57)。8月13日(木)の放送には、美川憲一と瀬川瑛子が出演する。1965年と1967年、日本クラウンで2年違いでデビューし、長年交流がある先輩・後輩の間柄の2人。番組では美川が「さそり座の女」「柳ヶ瀬ブルース」、瀬川が「命くれない」と、お互いがリクエストした曲を歌唱する。そして、お互い歌手生命に関わる病気を乗り越え、今歌い続けている胸に詰まる告白も。「歌は人生、歌は活力」であるのがしみじみと伝わってくる。今回2人が揃う貴重な機会にインタビューを実施。2人の元気な言葉、歌い続ける意味を聞いた。

■歌手生命を襲った病、闘いながら歌い続ける理由

――お2人ならではの楽しいお話、そして、病気との闘いという胸に詰まるお話がありました。

美川:じつは私、彼女が喉の手術をしたことを知らなかったんですよ。今日その話を聞いて、歌への思いにとても感激しましたし、自分にも込み上げるものがありました。

瀬川:私は歌い手のくせに、納得できる声で歌えないというのがずっとつらくて。だったらもう引退するのか、それともレッスンでどうにかするのか、喉を診てもらうのか。先生には(のう胞は)取らなくても大丈夫と言われたんですけど、悩んだ末に、やっぱり取ることにしたんです。“う”が出たときは(番組では「命くれない」の歌い出しの“う”の発声にまつわる苦悩を明かしている)、少し自信が戻ってきて。

今79歳ですけど、80歳になってもこうして歌えたら嬉しいなと思いながら、今日も歌わせていただきました。何より、先輩(美川)だってご病気をされているのに、歌われるときは全く変わらないじゃないですか。そういう先輩を見ながら、これから先、自分でも気を付けながら、お互い少しでも長く歌っていけたら嬉しいですね。

美川:私はパーキンソン病になったとき、もう絶対に歌えないと思ったのね。声にも力が入らないだろうし、絶対無理だって。でも、そこで気持ちが終わったら歌手として本当に終わりだから、「絶対に負けない」って。その闘いを続けながら今日まで来ました。自分に鞭を打って、本当に大変でしたよ。やっぱり病気が病気なだけに。でも私はしぶといから絶対大丈夫だって、自分に言い聞かせて。負けないように、負けないようにって。崩れ落ちそうになるときもあるんですよ。

でも、それでもやっぱり歌があるから。ファンの人が待っているから。歌わなきゃいけないって。生まれてこの方、歌うことしか知らなかったわけですから。他のこともいろいろやってきましたけど、やっぱり歌うことに生きてきた人生ですからね。本当に、歌があって良かったと思います。

■「生きる」がくれた力、聴く人の活力になる歌
BS11「鶴瓶のええ歌やなぁ」(毎週木曜夜8:00-8:57)。8月13日(木)美川憲一&瀬川瑛子放送回より


――美川さんが歌われた「生きる」。番組でも、ご病気をされてからこの曲への思いが一層深くなったと話されていました。そのお話を聞いた上で聴くと、より胸に染みました。鶴瓶さんも「素晴らしい歌だ」とおっしゃっていました。

瀬川:そうですよね。私も本当にそう思いました。

美川:「生きる」は私自身にとっても、自分に力をくれた歌なんですよ。病気になったとき、この歌がずっと私についてきてくれた。独り歩きしていったような歌でもあって、今、本当にリクエストの多い歌なんですよ。

――生きる勇気が湧いてくる。「生きよう」「生きなければ」と、そんな気持ちをくれる歌だと思いました。
BS11「鶴瓶のええ歌やなぁ」(毎週木曜夜8:00-8:57)。8月13日(木)美川憲一&瀬川瑛子放送回より


美川:同じ病気をされている方は、「治るんだ」と、励みになるとおっしゃっていただけて。先日の「パリ祭」(7月22日「シャンソンの祭典 第64回 パリ祭 “フランスかぶれ”ニッポン」文京シビックホール)でも、アンコールがすごかったの。「『生きる』を聴いてください」と言ったときに、割れんばかりの拍手で。あれほど気持ちが伝わる拍手は今まで聞いたことがないという思いでした。来てくださった皆さまが「良かった」「今の美川さんにぴったりの歌ですね」「私たちも元気をいただきました」と言ってくださって。この歌に出会えて、本当に良かったなと心から思います。

■秋元康作詞、「ふたりが一番」を30年越しに初デュエット
BS11「鶴瓶のええ歌やなぁ」(毎週木曜夜8:00-8:57)。8月13日(木)美川憲一&瀬川瑛子放送回より


――番組では、お2人のデュエット曲「ふたりが一番」(作詞・秋元康)も披露されました。当時はレコーディングが別々で、一緒に歌うのは今日が初めてだったそうですね。

美川:先生方に怒られちゃうわね(笑)。

瀬川:CMソングだったんですよね。流れてはいたんですけど、ステージで一緒に歌う機会はなかったんです。

美川:でも、息ぴったりだったでしょう?

――はい。鶴瓶さん、八木さんも聴き入っていました。

美川:歌うのも30年ぶりぐらい。秋元康さんにはいくつか詞を書いていただいていたご縁もあって、この曲にも本当にいい詞を書いていただきました。

瀬川:最初のきれいなメロディーも素敵な曲ですよね。

――秋元康さんは、今の若い世代にはアイドルプロデューサーというイメージが強いですが、「川の流れのように」や「愛が生まれた日」など、昭和を代表する演歌や歌謡曲も数多く手掛けられています。

美川:そうそう。素晴らしいですよね。どこかでまた2人で歌わせていただく機会があればいいなと思います。

瀬川:歌いたいですよね。

美川:どこかの局にリクエストしてください(笑)。

■瀬川は大漁旗、美川はスパンコール、2人のファッションも放送の見どころに

――番組の最後では美川さんのおしゃれも話題になりましたが、瀬川さんの今日の衣装も大漁旗のようなデザインで、とても個性的です。

瀬川:これは「めおと浜唄」(2024年)のときに作っていただいた一着で、実際、本物の大漁旗を衣装にアレンジしているんですよ。

――こういう衣装がここまで似合う方は、なかなかいらっしゃらない気がします。

美川:本当、瑛子ちゃんはいいわよね。

瀬川:そんな(笑)。美川さんは”洋服を着ちゃう人”で、私も身長があるおかげで、着せられるんじゃなくて着るように努めてきたので、そう言っていただけると嬉しいです。

――美川さんの衣装も素敵で、今日のコーディネートのポイントはどのようなものでしょうか?

美川:今日は少しヒラヒラした洋服にしようかなとも思ったんです。でも、瑛子ちゃんがきっと華やかな衣装でいらっしゃると思ったから、私はあえて少し落ち着いたスーツにしてみました。スパンコールは全部、手縫いですよ。靴もネイルも指輪も青色で統一して、今日はそういうトータルコーディネートですね。

BS11「鶴瓶のええ歌やなぁ」(毎週木曜夜8:00-8:57)。8月13日(木)美川憲一&瀬川瑛子放送回より

――最後に、今回の収録を終えて、番組をご覧になる皆さまへメッセージをお願いします。

美川:今のテレビは、こういう歌の番組が少なくなってきましたよね。この番組は鶴瓶さんの人気番組ですし、前にも出させていただいたときは、本当に良かったなと思いました。今回またアンコールで、瑛子ちゃんと一緒に出演できたのがなおさら嬉しかったですね。本当に楽しい番組ですから、ぜひご覧になっていただきたいです。

瀬川:私も、先輩と後輩という立場で一緒に出させていただいて、「私でいいのかな」という気持ちもありました。始まる前はいろいろ考えて頭の中がごちゃごちゃだったんですけど、鶴瓶師匠と八木さんがうまく回してくださったので、すごく楽しかったです。その楽しさは見てくださる皆さまにも伝わると思いますし、今日のお話を通して、美川さんのことも含めていろいろ知っていただけたら嬉しいです。

◆取材・文=鈴木康道



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