
2026年の4月に米・ピープル誌の「世界で最も美しい女性」に選出されたアン・ハサウェイが出演する映画「プラダを着た悪魔2」が、8月7日にディズニープラス スターで配信された。同作は2006年に劇場公開され大ヒットを記録した「プラダを着た悪魔」の続編。一流ファッション誌の新米アシスタントだったハサウェイ演じる“アンディ”ことアンドレア・サックスが、成長した姿で再び古巣で奮闘する様子が描かれている。今回は俳優としてキャリアを重ね、私生活でも人生経験を積んできたハサウェイの魅力を、続編で見せたアンディの活躍と合わせて紹介する。(以下、ネタバレを含みます)
■“働く女性のバイブル”が現代版にアップデート
「プラダを着た悪魔2」では、新米アシスタントだったアンディが40代になり、夢であったジャーナリストとしてのキャリアを積み上げ、第一線で活躍。そんな中、冒頭では授賞式で同じテーブルにいた同僚たちと彼女のもとに一斉に解雇を告げるメールが届くシーンが描かれる。
一方、アンディの元上司で“鬼の編集長”ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)は、相変わらず「ランウェイ」のトップに君臨していたが、発言が切り取られてSNSで炎上中だった。その事態を収めようと、ランウェイを出版する会社の会長が、ジャーナリストとして賞を受けた際のスピーチが話題になっていたアンディに特集エディターの職をオファーしたことで、新たな物語が始まる。
「ランウェイ」に戻ることになり、成長した自信もあって心を躍らせながらミランダの元を訪れるが、ミランダは彼女のことを覚えていないと言い、そもそも今回雇われたことを知らされていなかった。ミランダの了承を得た上でのオファーではなかったことをアンディ自身も知り、編集長室には妙な空気が流れる。かつての新米アシスタント時代ほどではないが、アンディは再びミランダの元で「ランウェイ」を再建すべく奮闘していく。
時代が変わり、出版業界やファッション業界も変化を迫られる中、変わらないものを守り、野心を忘れず、失敗を恐れずに現代の価値観と向き合う彼女たちは、果たしてどんな選択をしていくのか——。本作はまさに“今”を働く女性のリアルを映し出したお仕事物語となっている。
■アンディとミランダの再タッグが胸アツ!
アンディを演じるハサウェイといえば、名実ともにハリウッドを代表する実力派俳優で、彼女の代表作と言われることも多い作品が「プラダを着た悪魔」だ。前作の公開時は20代だったハサウェイは、おしゃれやファッション業界にも興味がない、業界内で知らない人はいないほど有名なミランダのことさえ知らない、“素人”のアンディがハングリー精神で社会や会社という組織の荒波にもまれながらも食らいつく姿をみずみずしい演技で体現した。同世代の女性を中心に多くの共感を得た同作はまさにハマり役だっただろう。
それは、続編で40代になったアンディが再びミランダと行動を共にする姿からもひしひしと伝わり、若かりし頃と変わらず仕事に全力で向き合い、無理難題を熱いパッションで乗り越えようとする姿は、新旧を問わず多くのファンを喜ばせた。
劇場公開時、初めてこの作品に触れた人からも「元気をもらえた」「明日も仕事を頑張ろうと思えた」「背中を押してもらえた」といった声が寄せられ、幅広い世代の人生に寄り添う作品となった。

■はつらつとしたキャラクターから元ドラッグ中毒者役まで
「プラダを着た悪魔」のアンディもだが、明るくはつらつな役柄が多い一方で、ドラッグ中毒更生施設の入退院を10年間も繰り返しているキムに扮(ふん)した映画「レイチェルの結婚」(2008年)や、若年性パーキンソン病を患う勝ち気な女性マギーを演じた「ラブ&ドラッグ」(2010年)など、幅広い役柄をこなしてきたハサウェイ。
2012年に公開されたミュージカル映画「レ・ミゼラブル」では、役作りのために大幅減量をしてファンテーヌを体当たりで演じ、劇中で長い髪を切り落とされるファンテーヌの魂の叫びのような歌声を披露した。同作でハサウェイは「第85回アカデミー賞」助演女優賞を受賞し、晴れてオスカー女優の仲間入りを果たした。
キャリアを築き上げるだけでなく、私生活では2012年に俳優のアダム・シュルマンと結婚し、2016年に第1子出産。さらに2019年には第2子も出産した。
40代に突入した2022年には、映画「アルマゲドン・タイム ある日々の肖像」で、PTA会長を務める教育熱心な母親・エスターを演じ、新境地を開いた。
2026年には「プラダを着た悪魔2」以外にも、クリストファー・ノーラン監督による映画「オデュッセイア」をはじめ、複数の映画が公開されるなど、活躍ぶりは枚挙に暇がない。6月には第3子の妊娠も発表したばかりで、私生活も好調だ。
10代でデビューして以来、幅広い役柄を演じてきた彼女の今後の活躍を楽しみにしながら、20年ぶりにハマり役へと帰還した「プラダを着た悪魔2」の余韻を自宅で味わってみては。
◆文=suzuki

