現地時間8月13日に本戦が開幕する男子テニスのマスターズ1000シリーズ「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ/ハードコート)は現地11日にシングルス予選1回戦が行なわれ、今季限りでの現役引退を表明している元世界ランキング4位の錦織圭(現467位)が登場。予選第14シードのフランシスコ・コメサーニャ(アルゼンチン/同107位)に6-4、1-6、7-5で競り勝ち、本戦進出に王手をかけた。
36歳の錦織は引退発表後初の公式戦出場となった先月末の「ムバダラDCオープン」(アメリカ・ワシントンDC/ハード/ATP500)で初戦を突破したものの2回戦で19歳の新星ラファエル・ホダル(スペイン/同15位)に3-6、2-6で敗戦。続く「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・モントリオール/ハード/ATP1000)では予選から出場するも1回戦で地元勢のマイケル・ジェン(アメリカ/同113位)に3-6、1-6で完敗し、本戦入りを逃していた。
その錦織は今大会に予選ワイルドカード(主催者推薦/WC)で参戦。1回戦ではまだツアー優勝こそないもののこれまでにチャレンジャー(下部大会)7勝を挙げ、昨年8月にキャリアハイの世界ランキング54位を記録した25歳のコメサーニャとの初対決を迎えた。
強雨により開始が大幅に遅れたこの試合、錦織は立ち上がりから安定したプレーを見せ、第3ゲームでは持ち前の鋭いリターンで初のブレークに成功。しかし第8ゲームではラリー戦で立て続けにポイントを落としてブレークバックを許す。
続く第9ゲームでは15-15となった直後、コートの湿りにより試合が数分間中断。再開後、錦織はキレのあるストロークで2度目のブレークを獲得し、次のゲームをキープして第1セットを先取した。
第2セットはフォアハンドのミスを連発し、1ゲームしか取れずにセットオールに持ち込まれた錦織。それでも得意のファイナルセットでは気持ちを入れ替え、第2ゲームで早くもブレークを果たす。リードしたまま迎えた第9ゲームでは40-15と2本のマッチポイントを握ったところからブレークバックされたものの、2度目のサービング・フォー・ザ・マッチとなった第12ゲームはキープし、2時間21分の熱戦を物にした。
なお今大会は予選2試合を勝ち抜くと本戦進出となる。初戦を突破した錦織は、日本時間13日未明に開始予定の予選決勝で、マルコ・トルンゲリッティ(アルゼンチン/現90位)とセバスチャン・オフナー(オーストリア/元37位/現126位)の勝者と対戦する。次戦も36歳の奮闘を期待したい。
文●中村光佑
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