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熊本地震「被災犬猫」県外避難輸送の現場で見た「2つの大きな問題」/ケイリン女王・高木真備の「保護ねこ生活」

熊本地震「被災犬猫」県外避難輸送の現場で見た「2つの大きな問題」/ケイリン女王・高木真備の「保護ねこ生活」

 熊本地震で被害に遭われた皆さまへ、心よりお見舞い申し上げます。 
 SNSを通じて先日、熊本地震で被災した犬猫たちのための輸送費について、皆さんにご支援をお願いしました。きっかけは熊本競輪場で今年2月に開催した「わんにゃんフェスティバルin熊本競輪場」でご一緒した現地の保護団体さんから、いま必要としている支援についてお話を伺ったことでした(1枚目の写真はボランティアの皆さんとのもの)。 

「足りない物資がたくさんあるので、届けていただけるのは本当にありがたいです。でもそれ以上に困っていることが、もうひとつあります」
 そう仰っていました。その困っていることとは何か…。

 前回の熊本地震では、家族と離ればなれになってしまった「被災犬・被災猫」がたくさん発生し、熊本県動物愛護センターで預かることになったそうです。
 ただ、もともとセンターには、保護犬猫として収容されている子たちがいます。そこに被災犬猫が加わることでセンターで保護できる頭数を超えてしまい、大変な状況になったと聞きました。
 その時の経験を生かし、今回はあらかじめ、すでに保護されている犬猫たちを県外へ移す準備が進められているそうです。

 ただ、そこには大きな問題が2つありました。「どこに移すのか」そして「そこへ移動するための輸送費をどうするのか」。犬猫合わせて200頭近い子たちの行き先を決めなくてはいけません。でも全国どこの保護団体さんも、手いっぱいの状況です。
「受け入れてくれる団体さんを探す作業をお手伝いしてほしい」
 と相談があり、私も微力ではありますが、動くことになりました。

 ここでとても大きな力になったのが、競輪選手を引退してから4年間、続けてきた「わんにゃんフェスティバル」で出会った、全国の保護団体さんとのつながりです。
 全国の競輪場などでイベントを実施してきたことで、少しずつですが、たくさんの団体さんとご縁をつなぐことができました。
 どの保護団体さんも大変な状況だと承知の上で声をかけさせていただきましたが、その中で、愛知県のSORA小さな命を救う会さんが、数頭を受け入れてくださることになりました。

 自分がこれまで活動してきた中で出会った人たちが、今度は別の場所で繋がって、力を貸してくださる。イベントを重ねてきたことの意味や、ご縁のありがたさを改めて感じました。そして必要な輸送費については、SNSで支援をお願いしました。
 すると競輪ファンの皆さんがすぐに力を貸してくださり、たくさんの優しい気持ちが集まりました。

その後の継続支援が復興の大きな支えになった

 さらに「わんにゃんフェスティバルinいわき平競輪場」でご一緒した茨城県のひたちまちにゃか保護猫会さん、にゃん活さん、ひたち地域猫の会さんからも、遠方からご寄付をいただきました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ご協力くださった皆さん、本当にありがとうございます!
 少しずつ犬猫を移動する作業は続いていますが、まだまだ時間がかかりそうです。

 今年2月に熊本県の保護団体さんからお話を聞いた時に伺ったのが、
「10年前の震災から復興するまでには、とても長い時間がかかりました。被災直後の支援は本当に大きな力になりましたが、その後も長く支援を続けていただけたことが、復興していく上で大きな支えになりました」
 というものでした。もし「何かできることがあれば」と思ってくださる方がいましたら、無理のない範囲で今後も力を貸していただけたら嬉しいです。私も引き続きできることを考えて、動いていけたらと思っています。

 一頭でも多くの犬や猫が、安心して過ごせる場所へ移動できますように。そして動物だけでなく、被害に遭われたすべての皆さんが、一日も早く元の生活に戻れることを心から願っています。

(高木真備)
たかぎ・まきび●1994年8月17日生まれ。2014年に競輪選手としてデビューし、2021年ガールズグランプリで優勝して年間女王になる。2022年に競輪選手を引退し、その後は犬猫の保護活動に携わっている。

配信元: アサ芸プラス

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