シアトル・マリナーズは今季、ここまで56勝64敗でア・リーグ西地区首位のヒューストン・アストロズに4.5ゲーム差、2位のテキサス・レンジャースに4ゲーム差と離され、3位となっている。
地区首位争いもさることながら、3地区の1位球団以外で上位3位までがプレーオフに進出できるワイルドカード争いでも、マリナーズは9位と苦戦。24年ぶりの地区優勝を果たし、トロント・ブルージェイズとのリーグ優勝決定シリーズでは3勝4敗と、球団初のワールドシリーズ進出まであと1歩まで迫った昨季とは、状況が大きく異なっている。
思うような戦いができていないマリナーズの現状に、米老舗誌『Sports Illustrated』の電子版『ON SI』が注目。昨シーズン記録的なシーズンを送った主砲カル・ローリーの不振を絡めて「マリナーズが抱える唯一の問題ではない」と切り出した。
同メディアはまず、昨季捕手、両打ち打者として、ともにMLB初となる60本塁打を放ったローリーの低パフォーマンスに言及。.948から.574に急落しているOPSが、50本塁打をマークした打者の翌年の数字では過去最低だと指摘する。
一方、「昨年のロースターと今年を比較してみると、シアトルで打撃不振に苦しんでいるのはローリーだけではない」とし、「昨年のトレード期限での加入後に素晴らしい活躍を見せた一塁手ジョシュ・ネイラーは、26年シーズンは期待外れだ。昨季はマリナーズで54試合に出場し、9本塁打、33打点、OPS.831を記録した。今季は111試合に出場して10本塁打、42打点、OPS .700にとどまっている」と、その一例を紹介する。
さらに同メディアは、フリオ・ロドリゲスやJP・クロフォードといった主力バッターの数字も、軒並み25年よりも下がっていると主張。「シアトルの打線の主力が昨シーズンの水準に達していないことを踏まえれば、マリナーズの総得点(463)がMLB最少、OPS(.683)がリーグ3番目の低さ、そして打率(.229)がワーストタイなのは、それほど驚くべきことではない」と冷静に分析。また、「得点圏に走者を置いた場面での打撃成績も低迷している。打率.229のチームでは、二塁や三塁に走者がいる状況で得点に結びつける機会自体が、それほど多くない」と、辛らつに批評した。
今季のマリナーズ打線は、ローリーだけでなく全体的に苦しんでいる。
構成●THE DIGEST編集部
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