現在開催中の第108回全国高校野球選手権(夏の甲子園)には、今年も多くの注目選手が出場している。なかでも名門・横浜(神奈川)のエース織田翔希(3年)には、ひと際熱い視線が注がれている。
最速157キロを誇る織田は、大会第6日に登場。昨夏王者の沖縄尚学(沖縄)打線を、最速154キロのストレートや、キレのあるスライダー、チェンジアップで翻弄。8回2/3で139球を投げ、6安打12奪三振2失点の好投で、母校を7対2の勝利に導いた。
数多くのNPBに加え、MLBのスカウトからも注目を集めている右腕を、専門家はどんな評価をしているのか。現役時代、大洋(現・DeNA)と日本ハムでプレーし、盗塁王などのタイトルを獲得した高木豊氏が、自身のYouTubeチャンネルで見解を述べた。
同氏はまず、「(織田は)怪物なのは間違いない」と断言。ただ、初戦の出来については「状態的にはあまり良くなかったね。少し抜け球が多かった」と総括する。その理由は、初戦のプレッシャーや相手が強豪校だったからと推測する。
内容としては「真っ直ぐの力がある。あれは、なかなか打てない。高めに来ると全く打てない。ボールの勢いは、ここ数年ではナンバーワン」と、速球の質を称賛。コンスタントに150キロを超えたスピードガンの数字以上に、速くみえたという。
一方、スライダーやスプリットといった変化球には課題があるとし、「修正はしなきゃいけない。こんなもんじゃないと思う。(県大会の)予選を見たけど、予選の方がいい時があったね」と指摘。今回の甲子園初戦は、7割か8割程度の出来だったと見立てる。
また同校の偉大な先輩で、“平成の怪物”と称された松坂大輔氏(元西武など)との比較に関しては、「(高校時代の)松坂の方が、ピッチャーとしてまとまりがあった。またバッティングセンスとか。いろんなことを考えたら、松坂の方が上かな」としながらも、「織田の絶好調を見ていない。だから見てから判断してもいい」とコメント。変化球では松坂、ストレートでは織田の方が上と、甲乙つけがたい様子だ。
横浜は次戦、8月14日の3回戦で日南学園(宮崎)と激突する。一流の元プロからみても、高校生離れしている織田の能力。次の試合では、さらにギアを上げた怪物級のピッチングに期待がかかる。
構成●THE DIGEST編集部
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