ドラマの現場は、いつだって時間と胃袋との戦いです。張り詰めたロケ現場の空気を一瞬でなごませ、こだわり派の役者やスタッフ陣をも思わず笑顔にする。そんな「ここぞ」という勝負の瞬間、関西のテレビ局で数々の名作を仕掛けてきた名物プロデューサーたちは、一体どんな逸品を仕込んでいたのでしょうか。
単に「おいしい」だけではありません。相手への気配り、サイズ感、そして現場の空気を動かすための“戦略”としてお菓子を熟知するエンタメ界の仕掛け人たちが、プライベートでも愛する鉄板手土産を語る、月一回の作戦会議です。
【今月の語り手】 Yプロデューサー
関西のテレビ局でチーフプロデューサーとして数々のドラマを世に送り出してきたレジェンド。現場での「差し入れ」を単なるおやつではなく、チームの士気を上げるための“戦略”として昇華させたこだわりを持つ。
「五感のなめらかマンゴープリン」税込778円(本体価格720円)※販売は8月中旬(16日頃)まで。
「お土産として『ええもんちぃ』があまりにも有名な『五感』。関西限定だし、もちろんそれも間違いないけれど、私が本当におすすめしたいのは、店舗で買う生菓子なんです。
デパ地下でも買える手軽さがありつつ、ショーケースに並ぶ生菓子は季節ごとにガラリと変わるから、毎回行くのが本当に楽しみでね。昔、夏に買ったマンゴープリンは、今でも忘れられないくらい絶品だったなぁ。
時間が許せば、大正時代のレトロな有形文化財建築である北浜本館まで足を運んで選ぶのもまた一興。あえて日持ちする焼き菓子ではなく『その時期しか味わえない旬の生菓子』を選ぶ。そのさりげないこだわりが、相手への特別感になるんです」
【今回の手土産】
五感-GOKAN- 北浜本館
住所:大阪府大阪市中央区今橋2-1-1 新井ビル
Yさんの仕込みメモ:「北浜のあの重厚な建物に足を運び、相手のためにじっくり選ぶ体験そのものが特別なおもてなし。時間に余裕を持って、生菓子の美しい季節感を味わって」
写真/北村渉 文/anna

