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「琵琶湖花火大会」中止騒動でわかった実は超タイヘンな「打ち上げまでの準備だらけ」舞台裏

「琵琶湖花火大会」中止騒動でわかった実は超タイヘンな「打ち上げまでの準備だらけ」舞台裏

 夏の風物詩といえば、花火大会。夜空に花火を打ち上げるまでには、実はかなり大がかりな準備が必要になる。それを改めて感じさせるのが、8月22日に開催予定だった「琵琶湖三市同時花火大会」の中止騒動だ。

 大会実行委員会は8月9日になって、公式サイトで開催中止を発表。「開催日までに大会を実施するために必要な準備・運営体制を整えることが困難」と判断したとしている。
 同大会は滋賀県高島市、長浜市、彦根市の3カ所から同時に花火を打ち上げるという壮大な企画。公式サイトでは「1万発以上」「全席指定・事前販売制」「ナイトマーケット併設」など、かなり具体的なイベント内容が告知され、実際に有料チケットが販売されていた。

 ここまで準備していたのなら、開催できなくなったのはなぜなのか。花火大会でまず重要なのが、花火そのものの安全管理だ。煙火は火薬類にあたるため、規模や方法に応じて関係法令を確認し、必要な手続きを進めなければならない。さらに、花火業者との打ち合わせ、打ち上げ場所の安全確認なども必要になる。
 今回の開催中止をめぐっては、8月7日の時点で消防側に火薬使用の申請が確認できなかったとされている。

 そして観客が集まる以上、警備や消防、救護、避難経路、交通対策も欠かせない。数千人、数万人が一斉に帰宅することを想定し、観客を安全に誘導する必要がある。
 長浜市側は2025年12月と2026年1月に主催者から相談を受け、警察や消防への手続きを進めるよう伝えていたというが…。

「花火師を呼んでチケットを売れば開催できる」わけではない

 8月22日の開催なら、8月9日の中止発表時点で残された時間は、わずか13日。しかもひとつの会場ではなく3市、3方向から同時に打ち上げる企画だった。各会場の安全対策、観客誘導、警備、消防、交通などをそれぞれ調整する必要がある。

 チケットを販売するなど、表向きにはイベントの「商品設計」が進んでいた一方、開催に不可欠な安全面、行政面の準備がどこまで整っていたのかについては、大いに疑問が残る。
 一般的な花火大会でも、会場の確保、必要な許認可・届出、花火業者との調整、警備員やスタッフの確保、消防・警察との連携、周辺住民への告知、交通対策など、やることは山ほどある。つまり花火大会は「花火師を呼んでチケットを売れば開催できる」ような、簡単なイベントではないのだ。

 数十分の打ち上げのために、主催者は安全を最優先に、あらゆる関係者との調整を積み重ねる必要がある。今回の琵琶湖開催は、なぜこのスケジュールで目指していたのか。そして公式サイト上で見えていた準備と実際の準備行動との間にどんな差があったのか。中止に至った経緯の詳しい説明が待たれる。

(カワノアユミ)

配信元: アサ芸プラス

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