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被災者600名のテント村にトイレ設置→ノロウイルス感染者ゼロ 熊本にも設置された「最強の簡易トイレ」が話題

被災者600名のテント村にトイレ設置→ノロウイルス感染者ゼロ 熊本にも設置された「最強の簡易トイレ」が話題

個人差はあれど、我われ日本人は元来、綺麗好きな民族。日本のトイレの清潔さは、世界的にも有名である。

現在X上では、熊本の被災地に供給された簡易トイレの機能性が「素晴らしい」と話題になっているのをご存知だろうか。

 
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■600名のテント村で「ノロウィルス感染ゼロ」

ことの発端は7月30日、登山家の野口健さんが投稿した1件のポスト。

当該のポストには避難所のテント内に設置された簡易トイレの写真が添えられており、一見すると何の変哲もないトイレに感じられる。

ラップポン画像提供:野口健さん

しかし、その性能について野口さんは「10年前の熊本地震の時に被災者を受け入れるテント村を開設しましたが、その時に大活躍したのがこの『ラップポン』トイレ。排泄物が袋にラップされ、トイレの下から出てきます。完全に密閉されているので匂いもなし」と、力説。

続けて「そして極めて衛生的。テント村では約600人の被災者の皆さんと共同生活をおくりましたが、ノロウイルスにかかった方はゼロ。テント村に常駐して下さった医療チームからは『これは奇跡的なこと。トイレがラップポンだったからでしょう』と」とも説明している。

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■「全都道府県に置いてほしい」と称賛の声

令和8年熊本地震を受け、野口さんは現地に様々な物資の支援、およびラップポンの設置活動を行なっている。

当該のポストは瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「このトイレ使ったことあります。本当に臭いがしなく、画期的でした」「これ災害用に、全ての都道府県に設置してほしい」「トイレは本当に、超大切なんだよ」「素晴らしい技術」など、野口さんとラップポンに対する称賛の声が多数寄せられていた。

そこで今回は、話題の簡易トイレ『ラップポン』の詳細をめぐり、メーカーの日本セイフティーに詳しい話を聞いてみることに。

ラップポン画像提供:日本セイフティー

ラップポントイレ最大の特徴は、日本セイフティーが独自に開発した「水を使わず、臭いも漏らさず、排泄物等を密封して微生物(細菌)も遮断する新しいラップシステム」という点。

同システムを搭載したトイレは排泄物をその都度ラップ(個包装)するため、臭いや菌を漏らさないのだ。さらに操作法はボタンを押すだけ、たった5分で組み立てられる上、室内にも設置可能と、非常に使いやすいのもポイントである。

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■元々は「被災時用」の商品ではなかった?

元々は2005年に介護用トイレとして発売された『ラップポン・オリジン』。しかし、2007年に起こった能登半島地震にて同製品50台を寄贈したところ、機能面で高い評価を得る。

だが、本来は介護用の製品であるため、「保管場所をとってしまう」という欠点も指摘された。そこで2008年には被災地への支援を経て判明した課題を改良し、「使用後の備蓄がしやすいように」という観点から折り畳んで積める形状の『ラップポン・トレッカー』を発売。

以降はこのシリーズが進化を遂げ、商品電力を抑えてバッテリーにて稼働できる『ラップポン・トレッカー2』、素材など軽微な改良を加えた『ラップポン・トレッカー3』、そして全体的にコンパクトになり、要望のあった収納ボックスを加えた『ラップポン・トレッカーWT4』が現行モデルとなっている。

ラップポン画像提供:日本セイフティー

これらの『ラップポン』シリーズは2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、2018年の西日本豪雨、2024年の能登半島地震など、過去20年の大きな災害時、大量の台数が支援物資として現地に送られ、大活躍していたのだ。

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■避難生活で深刻な課題の一つ「トイレ」

もちろん今回の熊本地震にも日本セイフティーは支援を行っており、ラップポン事業部の担当者は取材に際し、「この度の地震により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます」とコメント。

「当社では、2007年の能登半島地震をきっかけに、初めてラップポンのポータブルトイレを被災地へ支援して以来、これまで10カ所以上の被災地で支援活動を続けてまいりました。そのたびに強く感じるのは、被災地における『トイレ』の問題が、避難生活の中で最も深刻な課題の一つであるということです。トイレは人が生活する上で欠かすことのできないものであり、我慢を続けることで体調を崩したり、健康に影響を及ぼしたりする恐れもあります」と、トイレの重要性について説明する。

ラップポン画像提供:日本セイフティー

続けて、「当社はこれまでの支援活動を通じ、被災された方々から頂いた貴重なご意見やご要望を大切に受け止め、それらを製品の改良・改善に活かしてまいりました。今回の熊本地震においても、7月31日より当社スタッフが現地に入り、支援活動を行っております。避難生活を送られている皆様に、少しでも安心してご利用頂ける環境をお届けできるよう、全力で取り組んでまいります。被災された皆様が一日も早く安心できる日常を取り戻されますことを、社員一同、心よりお祈り申し上げます」と現在、そして今後の抱負について語ってくれた。

非常時には水や食料、エアコンにばかり注目が集まりがちだが、「衛生的なトイレ」もこれらと同様、非常に重要な存在である。野口氏の投稿を見て、ラップポンの頼れる機能を知って、そのことを再認識した人は多いのではないだろうか。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。

(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ
配信元: Sirabee

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