同率首位で迎えた伝統の一戦の天王山は、ここまで阪神が巨人に2連勝。僅差での首位争いがこれから先も続くかどうかは、次カードの結果次第となった。巨人は中日とぶつかる。阪神の次の対戦チームは最下位の広島だ。
名古屋在住記者が、中日×巨人戦の展望を語る。
「8月14日から始まる巨人3連戦ですが、中日の先発は高橋宏斗、マラー、柳裕也が予想されています。中日側から見れば、巨人の3連勝は考えられない布陣です」
2位・巨人が中日にてこずっている間、阪神は広島に3連勝を――。8月14日から16日までの3日間が「阪神連覇」のポイントとなりそうだ。
しかし広島サイドを探ってみたら、聞き捨てならない情報が飛び交っていた。「森下暢仁の調子が上がってきた」というのだ。
今季の森下は不振に陥り、7月10日の中日戦後に2軍降格が通達された。プロ7年目、ケガ以外での2軍落ちは初めてだった。
「勤続疲労の疑いもありました。原因不明のスランプを脱出するのがいちばん難しいんです」(ベテラン野球記者)
データ上は「スライダーで空振り」が1回もない
ファームでは何か特別なことをやったわけではないが、リフレッシュを兼ねてもう一度、基礎練習をやり直したという。ファーム戦1試合に投げて再昇格。8月7日のDeNA戦で復帰登板し、結果は7回2失点だった。
「復帰登板で勝利投手になることはできませんでした。7回2失点は数字上では先発投手として合格点ですが、ボールにまだキレがないというか…」(前出・ベテラン野球記者)
その森下が本来の投球を取戻しつつあり、予想では15日の阪神戦で先発登板してくるというのだ。
「今季はスライダーの被本塁打率が高くなってしまいました。データ上では、スライダーで空振りを奪ったのは1回もありません。カットボールのキレも悪く、2ストライク後に投げる変化球の選択肢が少なくなった。そのスライダーにキレが戻りつつあると聞いていますが…」(広島メディア関係者)
マツダスタジアムで行われる8月15日の広島×阪神2戦目、森下復帰の情報が本当ならば、猛打の阪神打線は苦戦するかもしれない。
ちなみに森下がファームで「試運転登板」した試合は、阪神2軍戦。7回を投げ、失点ゼロだった。1軍復帰登板はイマイチだったが、トラ1軍を相手に本領発揮となれば、セ・リーグの首位攻防戦は再び混戦状態にもつれ込むだろう。
(飯山満/スポーツライター)

