

2026年8月12日、月が太陽を完全に隠す皆既日食が、グリーンランドやアイスランド、ロシア北部、大西洋、スペイン、そしてポルトガルの一部などで観測されました。
画像はスペイン北西部のサン・ミジャン・デ・ロス・カバジェロスで撮影されたものです。
日食は太陽と月、地球が一直線上に並んだときに、月の影が地球表面に落ちることで発生します。月が地球をまわる軌道は楕円のため、地球と月の間の距離は時期によって異なります。月が比較的近い時期には皆既日食に、月が比較的遠い時期には、太陽が完全には隠れない金環日食になります。なお太陽と地球の間の距離も時期によって異なっており、そのことも関係します。
太陽と月、地球が一直線上に並ぶのは新月の時期です。ただ新月だからといって毎回、日食が起きるわけではありません。それは地球をまわる月の公転軌道が5度ほど傾いているからです。(参考記事)新月のたびに日食が起こらないのはなぜ?
Image Credit: NASA/Bill Ingalls
地球から見た日食と火星から見た日食を比べてみると

こちらの画像は今回スペインのサン・ミジャン・デ・ロス・カバジェロスで撮影された日食画像と、火星で撮影された日食画像を比較したものです。火星の画像は探査車パーサヴィアランスが2024年9月30日に撮影したもの。火星には衛星が二つありますが、そのうちのフォボスによる日食です。
フォボスのサイズは26×22×18kmほど。非常に小さな衛星で、ジャガイモのようないびつな形をしています。画像に映る日食時のシルエットからも、いびつな形であることがわかります。
フォボスは地球の月(半径1737.5km)と比べると非常に小さな衛星ですが、火星から9376kmという非常に近いところを公転しています(地球から月までの距離は38万4400km)。また火星から見ると、地球から見るより太陽の見かけのサイズが小さくなります。そのため、非常に小さいサイズの割に太陽の広い範囲を隠すことになります。(参考記事)「探査車パーサヴィアランスがとらえた火星の日食(2024年9月30日)」
(参考)「日食」関連記事一覧
(参照)NASA

