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「本当の意味でレイカーズを去るつもりなんてなかった」球団OBが明かすコビーのトレード要求の真相<DUNKSHOOT>

「本当の意味でレイカーズを去るつもりなんてなかった」球団OBが明かすコビーのトレード要求の真相<DUNKSHOOT>

NBA界の英雄であるコビー・ブライアントは現役時代、ロサンゼルス・レイカーズ一筋20年をプレーした。ひとつのフランチャイズにキャリアのすべてを捧げたなかで、フロントにトレードを要求したこともあったが、球団OBのバイロン・スコットはその真意について見解を述べている。

 1996年のドラフト全体13位でシャーロット・ホーネッツから指名を受け、トレード先のレイカーズでプロキャリアをスタートさせたコビー。3年目の1998-99シーズンにスターターに定着すると、シャキール・オニール(シャック)と並ぶ得点源として2000~02年にリーグ3連覇を達成した。

 シャックが2004年に退団した後は単独エースとなり、05-06シーズンに平均35.4点、翌06ー07シーズンに平均31.6点と2年連続で得点王に輝き、09、10年にはパウ・ガソルとのコンビで2連覇も果たした。

 晩年は左アキレス腱断裂などケガにも苦しんだなか、キャリアで通算1346試合に出場して歴代4位の3万3643得点をマーク。シーズンMVP1回、ファイナルMVP2回、オールNBA1stチーム選出11回、オールディフェンシブ1stチーム選出9回、オールスター選出18回など数々の功績を残し、ヘリコプター墜落事故で命を落とした2020年にはバスケットボール殿堂入りが発表された。
  そんなコビーは、2004年夏に完全フリーエージェントとなり、メンフィス・グリズリーズ移籍を希望したとされるもレイカーズ残留。07年にはフロントにトレードを要求したが、こちらも結果的にチームに残った。

 レイカーズOBで、コビーと選手・ヘッドコーチの間柄でもあったスコットは自身がホストを務めるポッドキャスト『Byron Scott's Fast Break』で、レブロン・ジェームズの今夏のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ移籍に触れる過程で、教え子のトレード要求について回想した。

「昔、コビーは確かにトレードを要求した。彼は腹を立てていたし、フラストレーションを溜めていた。でも、本当の意味でレイカーズを去るつもりなんてなかった。当時のチーム状況に不満があったのは事実だ。だから彼はフロントにプレッシャーをかけてやろうと考えたんだ。トレードを要求することで、自分が勝つために必要な選手を補強させようとしたんだよ」 スコットは当時レイカーズのGMだったミッチ・カップチャック(現ホーネッツ・アドバイザー)からも相談を受けたという。

「夏にオーランドで彼が私のところに来て、『コビーと話してくれないか』と言ってきた。実はすでに話をしていたんだが、彼らには言わなかった。コビーは私に『トレードされたいわけじゃないけど、助けが必要なんだ』と言っていた。

 彼は毎晩、最後の一戦であるかのように、命を削るように全力でプレーしていた。持てる全てを注ぎ込んでいた。あの時にトレードを要求したかといえば、確かにした。だが彼の本心は『助け(補強)をよこせ』ということだったんだ」

 近年は、レブロンやケビン・デュラント(ヒューストン・ロケッツ)らスーパースターの移籍が頻繁に起きている。むしろひとつのチームでキャリアを終えることのほうが稀だ。スコットによれば、コビーはどんな状況でもチームを見捨てることはないと話していたという。
 「コビーは、レブロンやKD(デュラント)たちが他チームに移籍することについて、『自分なら絶対にしないことだ』と言っていた。『もし船が沈みかけていても、俺は船を飛び出して他の船へ泳いでいったりはしない。基本的には、俺はその船と一緒に沈むつもりだ』とね。良い時も悪い時も、その場所にいなければならないということだ。極論を言えば、コビーはNBAでプレーした他の誰とも根本的にメンタリティが違っていたんだ」

 コビーはその孤高ぶりゆえ、アンチも多かった選手として知られる。しかし、スコットは「“嫌なヤツ”だという意見からは程遠い存在だった」と証言する。

「コビーは信じられないほど素晴らしい人間だった。他人に対しても、特に子どもたちに対しては、本当に心温まる接し方をしていた。私の子どもたちのために彼がしてくれたことは、一生忘れることはないよ」

 勝利に対してはどこまでも貪欲で冷徹だったコビーだが、同時に周囲から尊敬を集める人格者だったのもまた事実と言えるだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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配信元: THE DIGEST

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