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わざわざ「軍人」設定にした理由は? 『風薫る』直美と小川が結婚したら「史実通り」になるのか、一部心配の声も

わざわざ「軍人」設定にした理由は? 『風薫る』直美と小川が結婚したら「史実通り」になるのか、一部心配の声も


直美役の上坂樹里さんプロフィール写真

【画像】え、「上坂樹里には似てないけど」「和風美人」 コチラが『風、薫る』直美の「モチーフ」になった鈴木雅の写真です

モチーフ・鈴木雅の夫は「西南戦争」で…

 2026年前期の連続テレビ小説『風、薫る』では、主人公のひとり「大家直美(演:上坂樹里)」にプロポーズをした軍人「小川吾郎(演:甲斐翔真)」が話題になっています。ネット上ではふたりに幸せになってほしい、という声が相次いでいますが、直美の「モチーフ」になった人物の情報や「朝ドラあるある」から、不安視する意見もありました。

 第13週から登場した小川は、直美のことを尊敬して好意を寄せるようになり、第20週でついに意を決して結婚を申し込んでいます。直美はもうひとりの主人公「一ノ瀬りん(演:見上愛)」とその家族たちとの暮らしから離れたくないという思いで、断ってしまいました。

 しかし、りんはお嫁に行っても家族なのは変わらないと直美の背中を押しており、8月14日放送の100話では、直美が小川に会いに「田之上屋」に行くことが予告されています。もうすぐ直美と小川の恋物語にも、決着がつきそうです。ただ、史実を踏まえると、直美と結婚したとしても軍人である小川の将来には不安が残ります。

『風、薫る』は田中ひかるさんによるノンフィクション小説『明治のナイチンゲール 大関和物語』を原案とし、日本初のトレインドナース(訓練された看護婦)である大関和(1858年~1932年)、鈴木雅(1858年~1940年)の生涯をモチーフにした物語です。

 史実とは異なる部分が多いドラマでもあり、特に直美は武家の娘だった雅からかなり設定が変更され、孤児として独自のストーリーが展開されました。ただ、直美が軍人と結婚すれば一応は史実通りの展開となります。

 雅は1858年2月に駿河国沼津(静岡県沼津市)の加藤家に生まれ、1876年から77年に横浜のフェリス・セミナリー(現:フェリス女学院)で英語を学び、キリスト教徒になった人物です。キリスト教や英語とのかかわりは、直美の設定に引き継がれています。そして、雅は1878年、20歳で陸軍少佐の鈴木良光という男性のもとに嫁ぎました。

 雅は良光と幸せな家庭を築き、一男一女を授かります。しかし、良光は1877年に起きた西南戦争の最大の激戦・田原坂の戦いに参加しており、その際に太ももに銃弾を受けたけがが原因の病気で1883年に亡くなってしまいました。

 原案書籍の『大関和物語』には、大関和が1887年に桜井女学校附属看護婦養成所の1期生同士として出会った雅から、夫の悲劇を聞く場面もあります。雅は和に、「私は欧米のトレインド・ナースの存在を知っていたので、もし私に看護の技術があれば、夫は最後の時間をもっと安らかに過ごせたのではないかと悔やみました。それに、夫の恩給で生活は成り立ちますが、自立したいという気持ちもありました」と、看護婦を目指した理由を語っていました。

 若い小川はもちろん西南戦争には参加していませんが、これから日清戦争(1894年)と日露戦争(1904年)があり、彼がそこで命を落としたり、大けがを負ったりする可能性は高そうです。『大関和物語』でも、このふたつの戦争での看護婦たちの働きは詳しく語られており、『風、薫る』でもある程度の時間を使って描かれると思われます。

 二等軍曹の小川が所属する陸軍の近衛歩兵第三聯隊はどちらの戦争にも従軍しており、特に日露戦争中の遼陽会戦(1904年8月)では、600人を超える死傷者を出す激戦を経験しました。

 ネット上では「朝ドラでヒロインが軍人と結婚しても正直喜べない」「時代的にもうすぐ日清戦争だよね(第20週は1891年頃)」「戦争の話とかは出てきてないし時代的にどうなのか分からないけど、小川さんがそのうち出征してしまうんじゃないかと心配してる…」といった声も出ていました。

 主人公やメインキャラの夫、恋人が戦争で亡くなるのは朝ドラでは「あるある」とも言えますし、特に医療ドラマの『風、薫る』ではありえそうな展開です。放送残り1か月半ほどで、直美にもそういった悲劇が降りかかるのか、今後に注目です。

配信元: マグミクス

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