『G1 CLIMAX 36』東京・後楽園ホール(2026年8月13日)
Bブロック公式戦 ○ザック・セイバーJr.vsウルフアロン×
裸足で試合に臨んだウルフだったが、ザックに丸め込まれて敗北。初のG1を悔しい負け越しで終えたウルフは「新日本プロレスの奥深さ、痛感しました」と語った。
4勝4敗の勝敗五分で最終公式戦を迎えたザックとウルフが、勝ち越しを懸けて初のシングルマッチに臨んだ。
試合前、ウルフは柔道のテクニックを活かすためにリングシューズと靴下を脱いでみせる。序盤からスリリングなポジション争いや関節技合戦を展開。ザックはウルフの動きを読んで、コブラツイストに絡め取ったり、エルボードロップを自爆させたりと巧みに立ち回って、右腕攻めを仕掛けていく。
ウルフは蹴り足を掴んで投げを打ち、背中にエルボードロップを浴びせて反撃。ザックがネックロックに固めても構わず滞空式ブレーンバスターでぶん投げる。ザックが卍固めやザックドライバーを狙ってもことごとく切り返し、三角絞めに捕まった場面では豪快に担ぎ上げて、パワースラムを繰り出した。
グラウンドでもアグレッシブな動きを続けて、肩固めに捕獲。ザックは押さえ込んで脱出したものの、止まらないウルフは裏投げから再び肩固めへ。ここでもザックは逃れると、ビンタを乱射していくが、ウルフは柔道流の投げを連発して譲らない。
負けじとザックはザックドライバーで流れを変え、腕ひしぎ十字固めに絡め取る。そこから次々と技を切り換え、変型羽根折り固めに持ち込んだ。「ウルフ」コールに応えてウルフがロープに逃れると、ザックはミドルキックを連打。ウルフはラリアットを振り抜いて活路を開くと、肩車式スラムからアングルスラムへ。しかし、ザックは腕を巧みに絡め取り、関節技ではなく丸め込みで技ありの3カウントを奪った。
ザックは裸足で試合に臨んだウルフとの技巧戦を制し、4連敗からの4連勝。5勝4敗の勝ち越しでG1を終えた。一方、G1初出場のウルフは悔しい負け越しとなった。
「この『G1 CLIMAX』を通して、新日本プロレスの奥深さ、痛感しました」と初のG1を振り返ったウルフは、悔しさをあらわにしながらも「僕のまだまだ知らない技術、引き出しがたくさんあるし、まず、負けてしまったことは率直に悔しいけど、改めて、この新日本プロレスで俺は一番強いレスラーになりたい。そう思わせてくれる『G1 CLIMAX』でした。全てを糧にします」と前向きに語っていた。
一方、ザックは「オリンピックの金メダリストに、俺のお墨付きなんてものは必要ないだろうけどな」と前置きしつつ、「レスリングを始めてまだ7ヵ月の男としてはマジでとんでもないぜ。もう想像するしかないな。アロンが今年の残りだけでも、どれだけ凄いレスラーになるのか。それどころかあと数年後には、どれだけの選手になるのか」とウルフを高く評価。そのうえで「アイツをタップアウトすることはできなかったかもだが、俺は間違いなくオリンピックの金メダリストを倒したんだ。39歳、キャリア24年。俺はまだ進化し続けてる。20年以上キャリアがあって、毎試合のように新しい技を繰り出すレスラーを挙げてみろ。それがザック・セイバーJr.だ」と4連勝での勝ち越しで自信を取り戻した様子だった。
【ザックの話】「あぁ、『(Duran Duranの)サイモン・ル・ボン』みたいだな。俺は『Hungry Like the Wolf(ハングリー・ライク・ザ・ウルフ)』みたいだったぜ、フゥー。まあ、オリンピックの金メダリストに、俺のお墨付きなんてものは必要ないだろうけどな。だが、レスリングを始めてまだ7カ月の男としては、マジでとんでもないぜ。もう想像するしかないな。アロンが今年の残りだけでも、どれだけ凄いレスラーになるのか。それどころかあと数年後には、どれだけの選手になるのか。とはいえ、4連敗していたときはかなり落ち込んでたよ。俺はまだやれるのかって。アイツをタップアウトすることはできなかったかもだが、俺は間違いなくオリンピックの金メダリストを倒したんだ。39歳、キャリア24年。俺はまだ進化し続けてる。20年以上キャリアがあって、毎試合のように新しい技を繰り出すレスラーを挙げてみろ。それがザック・セイバーJr.だ。だが俺の夢のような快進撃は終わった。だがまだ前向きになれることはある。ビッグ・ロイ。ロイ・ザ・マレットだ、ベイビー! アイツが準決勝進出だ。俺が気にかけてるのはそれだけだ。ロイのセコンドについて、アイツを決勝まで送り届けることだ。トーナメントやチャンピオンシップをもう終わりにするって言ってるわけじゃない。だが、次に俺が集中するのは、フジタとオオイワのシングル戦だ。なぜならTMDKは本物のチームだからだ。他のクソ野郎どもとは違ってな」
【ウルフの話】「この『G1 CLIMAX』を通して、新日本プロレスの奥深さ、痛感しました。僕のまだまだ知らない技術、引き出しがたくさんあるし、まず、負けてしまったことは率直に悔しいけど、改めて、この新日本プロレスで、俺は一番強いレスラーになりたい。そう思わせてくれる『G1 CLIMAX』でした。全てを糧にします」

