前日に順延となった試合を含めて4試合が行われた大会第9日。投手で光ったのが東日大昌平の照沼佑崇(3年)だ。4回までは内野安打一本のみというほぼ完璧な投球を披露。5回と6回に連打を浴びて失点したものの、7回以降は危なげない投球で2失点完投勝利をあげた。140㎞前後のストレートとスライダー、チェンジアップをテンポ良く投げ込み、走者を背負っても球威、制球が落ちないのが大きな長所だ。初戦に続いての完投で、スタミナも申し分ない。出力がさらに上がってくれば将来のプロ入りも見えてくるだろう。
投手でもう1人目についたのが北田莉玖(健大高崎2年)だ。1点をリードした7回から2番手で登板すると2回をパーフェクト、1奪三振という見事な投球でチームの勝利に大きく貢献した。ストレートは130㎞台中盤とそこまでスピードがあるわけではないが、独特の小さいテイクバックで急に腕が出てくるため、タイミングが取りづらい。100㎞台の大きなカーブで緩急を使えるのも強みだ。高校2年生でありながら既にプロの中継ぎ投手のような雰囲気があり、継投に変化をつけられる存在となりそうだ。
野手で目立ったのが石田雄星(健大高崎3年・外野手)だ。1回の第1打席はセーフティ気味の送りバントを決めると、第2打席と第3打席はいずれもレフト前ヒットで出塁。ヒットとしたボールはどちらも外角低めの難しいボールだったが、体が一塁側に流れることなくしっかり踏み込んで弾き返した。
左投手の外に逃げる変化球も苦にせず、打撃技術の高さは高校生ではトップクラスである。2本目のヒットを放った後は、続く打者のタイムリーでセカンドから一気に生還したが、この時のベースランニングのスピードも抜群だった。今年の早い段階から大学進学を表明しているが、大学でも早くからレギュラーとして活躍する可能性は高いだろう。
構成●THE DIGEST編集部
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