このほどアメリカの一部メディアが報じた衝撃情報がある。
「アメリカ情報機関関係者らが、ロシアはウクライナ戦線以外に、今秋にもNATO加盟国に新たな戦争を仕掛ける可能性があると分析した」
という、驚くべきものだ。これを受けて日本の公安関係者らが分析したのは、
「危ういのはNATOだけでない。日本もターゲットになる可能性がある」
本サイトでもこの事態を8月10日公開の記事で紹介しているが、そんな折、「日本ターゲット説」に畳みかけるような新たな動きが露見。防衛、外交関係者らが情報収集を急いでいる。
まずは防衛省関係者が解説する。
「ロシアのプーチン大統領が8月13日に、北方領土の択捉島を電撃初訪問しました。この前日、海軍太平洋艦隊が実施する軍事演習を視察するため、サハリンのユジノサハリンスクを訪問した延長上で視察したということです」
北方領土のロシア幹部訪問といえば、過去には2010年にメドベージェフ大統領が国後島に国家元首として初めて上陸し、日本に大きな衝撃をもたらした。その後も首相や閣僚クラスらが北方4島を訪れていたが、プーチン大統領は訪問を自制してきた。
ところでプーチン大統領が択捉島の訪問前に視察したロシア海軍太平洋艦隊軍事演習は、日本海やオホーツク海、太平洋北西部で開始したもの。北方4島も演習の範囲に含まれ、兵士1万3000人以上、艦艇約60隻と航空機約30機が参加する極めて大規模なものだった。前出の防衛省関係者が言う。
「この軍事演習視察も異例です。その上での北方領土訪問と日本批判発言。かつてロシアはウクライナに侵攻する前、日本に戦争を仕掛けることを模索したといいますし、今回の動きはどうあっても対日本で何かを新たにシミュレートするような、不気味なものです」
これと時機をほぼ同じくして、北朝鮮が日本海に向けてミサイルを射っている。防衛省によると、8月12日午前6時頃、北朝鮮の東岸付近から東方向に、少なくとも1発の弾道ミサイルが発射された。最高高度は約90kmで、距離は約690km飛び、日本のEEZ外の日本海に落下した。日韓の防衛関係者らは、韓国を威嚇するには飛距離が長いことから、日本への威嚇がメインの目的との見方を強めている。
肥沃な北海道に大きな魅力を抱いて「仕掛け」てくる可能性
軍事アナリストが指摘する。
「金正恩総書記の妹で腹心の金与正党総務部長は、太平洋で日本の海上自衛隊のイージス艦『ちょうかい』が7月下旬、巡航ミサイル『トマホーク』を試射したことに反発し、軍事的な対抗措置に言及しています。今回の弾道ミサイル発射は、その流れとも思えますね。その一方で、プーチン大統領の北方領土初訪問との連動という見方もあります」
北朝鮮とロシアは軍事同盟を結び、連携を深めている。今後、ウクライナ戦線に3万から5万の兵士を派遣し、弾薬を供給する予定だという。
「ロシアと北朝鮮が肥沃な土地、北海道に大きな魅力を抱き、なんらかの仕掛けをすることは、ありえない発想ではありません」(前出・軍事アナリスト)
日本としてはロシア軍、プーチン大統領の動きと同時に、北朝鮮のミサイルの動向にも一段と神経を尖らせていく必要がある。日本海、波高しだ。
(田村建光)

