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千葉県「8.13豪雨」が地下に大量浸透して岩盤亀裂に染み込んだら「断層が動く」不気味な地震メカニズム

千葉県「8.13豪雨」が地下に大量浸透して岩盤亀裂に染み込んだら「断層が動く」不気味な地震メカニズム

 8月13日、千葉県に線状降水帯が発生した。柏市付近で1時間に約110ミリ、八千代市付近では約120ミリの猛烈な雨が降り、大雨特別警報が発表された。千葉市のほか県内24市町に災害救助法が適用され、冠水や河川の増水が各地で相次いだ。
 水が引けば復旧は始まる。だが、あれだけの水が短時間で降った影響が、地上だけで終わる保証はない。地表から染み込んだ水は、地下深くまで続く岩盤に達する。その先で断層に何が起きているのか。

 懸念されるのは、豪雨が地下の断層を動かす引き金になりうるという点だ。断層が動けば地震が起きる。1時間100ミリの雨は、地表1平方メートルあたり約100キロの水が積もる計算になる。この重さが地下の応力をわずかに変える。さらに雨水は岩盤の亀裂へ染み込み、岩石内部の「間隙水圧」を押し上げていく。断層面を押さえつけていた力が弱まれば、摩擦で止まっていた断層は動きやすくなる。
 雨が地震のエネルギーを作るわけではないが、限界近くまで応力が蓄積した断層にとって、この圧力変化が最後の引き金になりうるのだ。

 そのメカニズムは、国内外で裏づけられている。ドイツ南東部のホッホシュタウフェン山では、豪雨後に地下数キロの地震活動と間隙水圧の変化に相関が示された。日本でも2024年に科学誌「サイエンス・アドバンシズ」に掲載された研究で、能登半島の群発地震について、豪雪や降雨による地表荷重と地下の間隙水圧の変化が地震活動の開始時期に影響した可能性を示している。いずれも小規模地震や群発地震への影響が中心だが、雨と地震の関係を迷信だけで片づけられる段階ではなくなっている。

水の重みによる応力変化が限界に近い断層に影響

 千葉県は北米プレートの下にフィリピン海プレートと太平洋プレートが沈み込む、地震が活発な地域だ。複数のプレートが重なる複雑な地下構造を持ち、香取市、銚子市、千葉市付近では、深さ30キロから70キロで地震活動が続いている。今回の雨水が短期間で数十キロ地下まで浸透するわけではないが、水の重みによる応力変化や浅い亀裂を通じた水圧変化が、限界に近い断層に影響する可能性までは否定できない。

 一方で、別の不穏な情報が出回っている。YouTubeチャンネル「SHINGENの知的好奇心」が動画で取り上げた内容によると、「geoscience16(南海地震予測所)」を名乗るXアカウントが、7月28日の熊本地震(M7.1、最大震度7)の約4時間前、九州など2カ所に赤丸を付けた地図を投稿していたという。
 動画では、九州以外の赤丸が千葉、茨城、福島周辺を示している可能性にも言及している。科学的な地震予測とは呼べないが、今回の千葉豪雨と重ねれば、気になる人はいるだろう。

 豪雨が断層を動かすかどうかは誰にも分からない。ただ、雨がやんでも、地下で生じた水圧の変化がすぐ元に戻るとは限らない。冠水や河川の増水、停電が続く中で強い地震が重なれば、被害がさらに広がるおそれがある。
 
(ケン高田)

配信元: アサ芸プラス

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