男子テニスツアー公式戦「ナショナルバンク・オープン」(8月2日~13日/カナダ・モントリオール/ハードコート/ATP1000)は、大会最終日の現地13日にシングルス決勝を実施。第5シードで世界ランキング10位のベン・シェルトン(アメリカ/23歳)が第28シードで同31位のブランドン・ナカシマ(アメリカ/25歳)を6-3、7-6(4)で下し、大会連覇を達成するとともに、自身2度目のマスターズ1000制覇を果たした。
四大大会に次ぐグレードを誇るマスターズ1000決勝での米国勢対決は、アンディ・ロディック(元1位)がマーディ・フィッシュ(元7位)を下して優勝した2003年の「シンシナティ・オープン」(ハード)以来、実に約23年ぶり。注目の同胞対決を制したのは、ディフェンディングチャンピオンとして今大会に出場したシェルトンだった。
なお今回の優勝により、シェルトンはアンディ・マリー(イギリス/2009~10年)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/2011~12年)、ラファエル・ナダル(スペイン/2018~19年)に次ぎ、21世紀にカナダ・マスターズで連覇を達成した史上4人目の男子選手となった。
ナカシマとの決勝では3-3で迎えた第7ゲームに強烈なリターンウイナーを決めて初のブレークに成功し、第1セットを先取。第2セットは互いにブレークのないままタイブレークに突入したが、3-2の場面でミニブレークを奪ったシェルトンがリードを守り、1時間27分で勝負を決めた。
今大会を1セットも落とさずに制したシェルトンだが、連覇までの道のりは決して簡単ではなかった。ジェンソン・ブルックスビー(アメリカ/現74位)、ジゾー・ベルグス(ベルギー/同34位)、ジョアオ・フォンセカ(ブラジル/同27位)、ヤクブ・メンシク(チェコ/同17位)、ラーナー・ティエン(アメリカ/同19位)、そしてナカシマと強敵揃いの厳しいドローを勝ち抜いてタイトル防衛を成し遂げた。決勝戦後のインタビューではこれまでの取り組みが結実したことに手応えを示しつつ、自身の精神面の成長にも言及した。
「今大会のタフなドローを勝ち抜く中で質の高いパフォーマンスができたことは、ここまで積み重ねてきた努力の表れだと思います。それと同時に、自分の精神的な強さや、様々なことが起こる中でも集中力を保ち続ける力を示せたと思っています」
なおシェルトンにとってはこれが「ダラス・オープン」(ハード/ATP500)、「BMWオープン」(クレーコート/ATP500)、「ボス・オープン」(芝コート/ATP250)に次ぐ今季4つめのツアータイトルで、通算では7勝目。大会後に更新される世界ランキングでは10位から6位に浮上することが確定した。
一方敗れたナカシマは22年の「サンディエゴ・オープン」(ハード/ATP250)以来約4年ぶりとなるツアー2勝目はならなかったものの、マスターズ1000という大舞台で堂々の準優勝。大会後のランキングでは31位から9つ上げて自己最高の22位に浮上することが決まった。
構成●スマッシュ編集部
【動画】シェルトンが連覇を達成した「ナショナルバンク・オープン」決勝ハイライト
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