ピッツバーク・パイレーツのポール・スキーンズが、8月12日に敵地でのマイアミ・マーリンズ戦に先発し、5回1失点ながらわずか65球で降板した。この早期降板が米メディアの間で、さまざまな憶測が飛び交う不穏な状況となっている。
試合はパイレーツが0対2で完封負け。負け投手となったスキーンズは今季11敗目(9勝)を喫し、ここ4登板で白星から遠ざかっている。マーリンズ戦で予想外の早い降板となった理由として、試合直後にドン・ケリー監督が「怪我が理由ではない。勝つための最善の策をとった」とのコメントが報じられた。
だが一方では、怪物右腕の“球速低下“を指摘する声が現地メディアより寄せられている。パイレーツ専門サイト『BUCS DUGOUT』は、現地13日にスキーンズの特集記事を配信しており、その記事の中でここまでのパフォーマンスを検証する内容となっている。記事によれば、「スキーンズの球速低下は、今季を通して注目されてきた問題だ」と綴り、「6月上旬からワインドアップのメカニクスに変化が見られ、それが球速低下の時期と直接重なっている」などと、原因について論じている。
さらに、「球団とスキーンズは、球速が落ちている理由についてマウンド上でのアプローチを変えたためだと説明してきた。球団側は、すべてのボールを全力投球して制球を犠牲にするのではなく、コースに投げ分けることで、より効率的な投球をすることを右腕に求めている」として、開幕からの取り組みを振り返りながら、「球界屈指の投手は、ファンが期待するような結果に結びついていない」と訴える。
また、大きな関心事となっている球速低下について掘り下げており、「マーリンズ戦では速球の平均球速が95.7マイル(約154.0キロ)と、キャリア最低を記録。今季の速球平均は96.8マイル(約155.8キロ)。25年の98.1マイル(約157.9キロ)、24年の98.8マイル(約159.0キロ)から徐々に落ち込んでいる」と説明。そのうえで、パイレーツのプレーオフ進出が厳しくなっている現状を踏まえつつ、スキーンズ本来の剛速球を取り戻す手段として、以下のように提言している。
「もしかすると、ここで思い切った決断を下した方がいい。スキーンズを今季残りの試合で登板させず、シーズン終了まで休ませるべき時なのかもしれない。オフシーズンを迎える前に、現在抱えている問題を徹底的に見直すためだ」
原因不明ながらも、不振の兆候が数字にも表れているスキーンズ。サイ・ヤング賞に輝いた昨季の輝きを取り戻すことはできるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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