夏競馬が真っ盛りだが、JRA史上最年長勝利はいつ更新されるのだろうか。7月30日に60歳の誕生日を迎えた柴田善臣のことである。JRA所属としては、初の還暦ジョッキーとなった。
1966年(昭和41年)生まれでJRA競馬学校騎手過程1期生の柴田は今年4月12日、福島競馬でのレース中に、右肩に違和感を覚えた。検査の結果、右棘上筋断裂、肩甲下筋損傷と診断されている。手術ではなく保存治療を選択し、週1回ペースで可動域を広げるトレーニングを行っている。スポーツ紙競馬担当記者によれば、
「一時は歩いて手を振るだけで激痛が走る状態でしたが、現在は右手で歯磨きができるほどに回復している。武豊騎手は『絶対に復帰すると意気込んでいるみたい』と話しています」
離脱前の2026年初頭には、自身が持つJRA最年長勝利記録を「59歳6カ月2日」に更新。1月に3勝を挙げて、デビューから「42年連続JRA勝利」の偉業を達成しているが、地方競馬に目を向ければ、上には上がいる。
地方競馬では「67歳4カ月15日」の更新に挑む男が
2025年3月に「大井の帝王」こと的場文男元騎手が68歳で引退。その後は兵庫競馬組合(園田・姫路)に所属する、1959年3月14日生まれの川原正一騎手が、的場元騎手が持つ地方競馬の「最年長勝利記録(67歳4カ月15日)」の更新に挑んでいる。
柴田はこれまで1993年にヤマニンゼファーで勝った安田記念などGI9勝を含む重賞91勝、JRA通算では2341勝(うち障害2勝)を挙げ、2022年春にはJRA現役騎手で史上初の黄綬褒章を受章した名ジョッキーだ。前出の競馬担当記者は、
「ホクトヘリオスやヤマニンゼファー、マチカネタンホイザ、タイキフォーチュン、オフサイドトラップ、キングヘイローなど数々の名馬に乗りファンを魅了してきましたからね。このまま終わるのは寂しすぎますよ」
そう言って復活に期待を寄せるのだが、初老の星はいつ2342勝目を挙げるのか。
(阿部勝彦)

