女子テニス世界ランキング1位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)が、シーズン終盤を前に足踏み状態にある。シーズン開幕戦の「ブリスベン国際」(オーストラリア/WTA500)でいきなり優勝を飾ると、続く四大大会「全豪オープン」(オーストラリア)では準優勝。3月には四大大会に次ぐグレードのWTA1000大会「BNPパリバ・オープン」と「マイアミ・オープン」を制し、サンシャイン・ダブルを達成するなど、女王らしい圧倒的な強さを見せていた。
だが、欧州クレーコート・シーズンを迎えると状況は一変。「マドリード・オープン」(スペイン)、「イタリア国際」(イタリア)、そして「全仏オープン」(フランス)と3大会連続でベスト4進出を逃した。6月に入ってからは、ウインブルドンを含む芝の2大会に出場したものの、こちらも決勝進出には届かなかった。
こうしたサバレンカの苦戦について、ポッドキャスト番組『Love All』に出演した元女子世界ランキング1位のキム・クリステルス氏(ベルギー/43歳)は、「セリーナ・ウィリアムズのケースに似ているように思う」と分析している。
「圧倒的な強さを誇る女王を前にすると、多くの対戦相手は『失うものは何もない』とばかりに、我武者羅に挑んでくる。かつてセリーナは『私はスカウティングをあまりしない。なぜなら、彼女たち(対戦相手)のプレーを見ている時と、私と対戦する時とでは、まったく違うプレーをしているから』と語っていた。今のサバレンカも、セリーナに近い状況にあるように思う」とクリステルス氏は語る。
そして同氏は、「そうした相手にサバレンカがうまく対応できていない」と指摘する。
「彼女のプレーを見ていると、戦術的な要素が欠けているように思う。大事な場面で力任せにボールを打とうとしたり、調子が悪い時にさらにリスクを冒したりする傾向が見られる。そうやって重要な場面でミスを犯し、その一打によって試合の流れが変わってしまうことが多い」
2023年1月の全豪オープンを皮切りに、2024年は全豪と全米、2025年は全米と、3シーズン続けて四大大会のタイトルを手にしてきたサバレンカ。だが、今季はいまだ四大大会のタイトルを獲得できておらず、今月末に開幕する今季4つ目の四大大会「全米オープン」(8月30日~9月13日)がラストチャンスとなる。
果たして、女王の巻き返しはあるのか。「シンシナティ・オープン」(8月13日~23日/アメリカ/WTA1000)には第1シードでエントリーしているサバレンカ。まずは、この全米オープン前哨戦でどのような戦いを見せるかが、復調へのカギとなりそうだ。
構成●スマッシュ編集部
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