現地時間8月15日(日本時間16日)、ポッドキャスト番組『Road Trippin' Show』の最新エピソードがソーシャルメディアへ公開され、ゲストにラジョン・ロンド(元ボストン・セルティックスほか)が出演した。
NBAで16シーズンをプレーしてきたロンドは、アシスト王に3度輝き、オールスターとオールディフェンシブチームにそれぞれ4度選出。2011-12シーズンにはオールNBA3rdチーム入りを飾った名司令塔の1人だ。
そのロンドはセルティックス時代の2008年、ロサンゼルス・レイカーズ在籍時の2020年に優勝を経験。セルティックス在籍時にはプレーオフでレブロン・ジェームズ(現フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)と対戦し、2020年にはチームメイトとしてリーグの頂点に立った実績を持つ。
番組内で、レブロンのシクサーズ入りを聞かれたロンドはこう話していた。
「ロッカールームにいる人たちの人間性が、大きな違いを生むと僕は見ている。レブロンはキャリアの今の段階において、才能と同じくらい、その人間性を持つ人たちと一緒にいることを重視しているんだ。彼は、心から一緒にいて楽しめて、喜びを分かち合えて、真のケミストリーを築けるチームメイトたちを求めている」
レイカーズを退団したレブロンは、今夏のFA(フリーエージェント)戦線で古巣のクリーブランド・キャバリアーズとマイアミ・ヒートのほか、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、ミネソタ・ティンバーウルブズといったチームが候補に挙がる中、シクサーズ入りを決断した。
シクサーズにはオフにワークアウトを一緒にこなすタイリース・マキシー、レブロンを憧れの選手に挙げていたVJ・エッジコム、2024年パリ・オリンピックのアメリカ代表で共闘したジョエル・エンビード、昨季MVP級の目覚ましいパフォーマンスで評価を高めたジェイレン・ブラウンがいる。
レブロンの契約は2年目がプレーヤーオプションのため、シクサーズでは1年間の在籍になる可能性がある。しかし、チームが噛み合えば2年、あるいはそれ以上在籍して王座獲得を目指す選択肢も残されている。
今オフの大型補強で、シクサーズはレブロンが望む人間関係の構築だけでなく、豪華戦力の形成にも成功。そのため、ロンドはこのチームが優勝できると発言していた。
「素晴らしい動きだ。だって、あそこには現役最高の若手ポイントガードと言える選手(マキシー)がいるわけだからね。彼は今年、平均30点(実際には平均28.3点)を記録したはずだ。レブロンは、チェスで言えば『キング』のような存在でね。(シクサーズには)正しい手を打つための駒、それも最適な駒が揃っている。
彼が偉大なバスケットボール選手で、史上最高のバスケットボールIQを持つ1人であることは誰もが知っている。彼にこうした駒を与えれば、そうだな、優勝候補として早めに賭けておきたいね。僕はギャンブラーじゃないけど、もし賭けるなら、早い段階でシクサーズへ賭けるだろう」
今季開幕は約2か月先で、そこから約6か月間におよぶ82試合のレギュラーシーズンが待ち受けている。チャンピオンシップを勝ち獲るためには、来年4月中旬にスタートするプレーオフにおいて、4つのシリーズで相手より先に4勝しなければならない長旅だ。
イースタン・カンファレンスには王者ニューヨーク・ニックスのほか、デトロイト・ピストンズやボストン・セルティックス、キャブズ、ヒート、インディアナ・ペイサーズといったチームがおり、例年以上に上位争いが白熱する様相となっている。
そのため、レブロンが加わったシクサーズが優勝できる保証は現時点でどこにもない。それでも、今季のチームはイーストでも指折りの戦力を有するだけに、ファンの期待は高まるばかりだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
【画像】シャック、アイバーソン、コビー、レブロン、カリー、ヨキッチ…2000年以降のMVPを受賞当時の写真で一挙振り返り!

