昨季のナ・リーグサイ・ヤング賞右腕が苦しんでいる。
ポール・スキーンズ(ピッツバーグ・パイレーツ)は今季25試合に先発登板し防御率3.88、クオリティスタート10回、9勝11敗、WHIP1.12をマーク。決して悪い数字ではないが、デビューから2シーズン見せてきた防御率1点台の支配的な姿は鳴りを潜めている。
球速の低下も見られる剛腕に、現地からは批判の声も上がっている。米スポーツ専門メディア『Fan Sided』は「スキーンズの成績は非常に大きく低下しており、ファンの間では彼がもはやパイレーツのエースであるかどうか疑問に思うほどだ」と説明。「ブラクストン・アッシュクラフトは現在、多くの人からパイレーツのナンバーワン先発投手と見なされている」と続けている。
アッシュクラフトは今季24試合の先発登板でスキーンズと同じ防御率3.88をマークしながらクオリティスタート11回、12勝5敗、WHIP1.11とわずかに優れた成績を残している。
一方で『Fan Sided』は、現時点でもスキーンズをチームのナンバー1先発投手に位置付ける。その根拠としてFIP(守備や運の要素を排除した投球指標)に注目。「2.99」を記録しているスキーンズは「不運な要素が絡んでいたことが窺える」という。「特に9イニングあたりの奪三振数が11.1、平均打球初速が87.7マイル(約141.1キロ)という数字は、いずれもこれまでのキャリア平均と同水準にある」と投球の質自体は変わっていないと説いた。
アッシュクラフトのFIPも「3.57」で「スキーンズほど極端ではないものの、彼もまた運に恵まれていない側面がある」としつつも、9イニングあたりの奪三振数(9.9)や平均打球初速(89.6マイル)では、スキーンズの数字を下回っているとのデータを紹介した。
現在パイレーツはリーグ中地区最下位に低迷しており、チーム状況も多少なりとも影響しているとみられるが、はたして...。スキーンズは、“現役最強右腕”の称号を取り戻せるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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