最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
運転中に前方のバスに起こった異変、全国のドライバーが戸惑うも… 警察は「すぐ110番して」

運転中に前方のバスに起こった異変、全国のドライバーが戸惑うも… 警察は「すぐ110番して」

災害や事故発生時に危険なのが、正常性バイアス。危険が迫っているにも関わらず、「どうせ大したことないだろう…」と判断してしまう、危険な心理メカニズムである。

以前X上では、道路上で発見された「目を疑う光景」に対し、様々な声が上がっていたのだ。

■前方のバスに異変

ことの発端は、とあるXユーザーが投稿した1件のポスト。

「一応、助手席の人に警察電話してもらったけど大丈夫かな。こんなのはじめて見てびっくりしたわ」と綴られた投稿には、走行するバスの後ろ姿を収めた写真が添えられている。

バスの「異常事態発生 SOS」写真は記事内容を表現したイメージです。画像生成AI[ChatGPT]を利用して作成しました。

一見すると何の変哲もない光景だが、なんと「異常事態発生 SOS」のライト表示が点灯されているではないか。しかしもちろん、撮影者の位置からはバス内部の様子は確認できない。

関連記事:高速道路の標識に「渋滞の原因」見つかり話題 「分かってない人多すぎ」と全国のドライバーが怒り

■「バスは無事だったの?」と話題に

当該のポストは瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「タクシーなら見たことあるけど、バスは初めて見た…」「この状況に遭遇したら、落ち着いて通報できるか分からんな」「2000年の西鉄バスジャック以降の設備ですね…」といった驚きの声が続出。

また、投稿主の行動に対し、「通報するのが正解です」「誤動作であってほしいけど、重大なトラブルの可能性もあるし」など称賛の声が寄せられていた。

しかし「このバスは果たして無事だったのだろうか…?」「一体、バスの中で何が起きていたのだろうか…?」と気になっていたユーザーも多いことだろう。

Sirabee編集部では、投稿された写真の情報からバス会社が「ジェイアール東海バス」であることと、車両のナンバーを特定。これらをポストが投稿された時間と紐付け、バス会社に話を聞いてみることに。

関連記事:夏に大活躍のカー用品、実は「重大な交通違反」になる場合が… 警察も「知らない運転者多い」と警鐘

■バス会社は「誤動作によるもの」認める

ジェイアール東海バスによると、「異常事態発生 SOS」の点灯が行われたのは7月24日の22時23分ごろ。場所は広島県広島市にある、愛宕郵便局交差点付近(県道84号)と判明した。

車両の詳細について、担当者は「広島ドリーム名古屋号(広島バスセンター22時発、名古屋駅・新幹線口行き)」となります」と、説明している。

同日22時20分、広島駅を定刻で発車した同車両。数分後に愛宕郵便局交差点付近で誤動作が起こり、22時26分には発報を停止したという(約900m走行)。

その後、22時38分に広島東インターチェンジにて、一般車から通報を受けた警察が当該便を停車させて事情を確認し、運転を再開した。ひょっとしたら、この通報というのが、前出のポスト投稿主によるものだったのかもしれない。

結果として「誤動作による点灯」であることが明らかになったが、ジェイアール東海バスは「このような車両を見かけられた際は、無理に接近したり停止させようとしたりせず、警察(110番)への通報をお願いいたします」と、理解を求めている。

関連記事:警察庁、熊本に流布する恐ろしい噂に「デマです」とブチ切れ 証拠写真が「頼もしすぎる」と話題

■警察は「誤報でも通報者に責任無い」

ことの顛末を知り安心した読者も多いと思うが、決して「誤動作の可能性もあるなら、通報はしないで良いか」という勘違いをしないよう注意してほしい。

今回は通報が発生し、誤動作であることも判明したが、これはあくまで結果論に過ぎない。そして当然ながら、SOSの点灯が「毎回誤動作である」はずがないのだ。

そこで続いては、今回の通報に対応した広島県警察にも話を聞いてみることに。

取材を快諾してくれた広島県警からは「事件、事故や今回のような『異常事態発生・SOS』などの表示がある車両を発見した場合は、すぐに110番通報してください」との回答が得られている。

110番の際は落ち着いて警察官の質問に答える必要があり、担当者は今回のケースを例に挙げて通報時の流れを説明する。

「まず『いつ』『何があったのか』、そして『場所』、車であれば『ナンバー』『車の特徴』(車種、色、記名)などを教えてください。具体的には『今、SOSと表示しているバスを見た』という情報から始まり、場所については110番の対応に当たった警察官が目標物などを聞いて、場所を特定します。そして、大型バスのナンバー、塗色、特徴などを伝えた上、どの方角・方面へ走行したかを教えてください。走行方面についても、警察官が方角を示すなどして特定します」とのことであった。

もちろん、緊張して確認できなかった部分も出てくると思うが、担当者は「全てを答えることができなくても、覚えている情報を答えて頂ければ結構です」とも補足していたので、安心してほしい。

また、担当者は「今回の例のように、結果として誤動作などの誤報であっても110番通報した方に責任はないので、躊躇せず落ち着いて110番通報をお願いします」と、呼びかけていた。

街中で「SOS」の点灯を見かけた際は、落ち着いて素早く、警察に通報しよう。

関連記事:高速道路の標識に「渋滞の原因」見つかり話題 「分かってない人多すぎ」と全国のドライバーが怒り

■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。

(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ
配信元: Sirabee

あなたにおすすめ