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【平成女子】私たちの青春のすべては『アイカツ!』が教えてくれた 〜いちご世代からあかり世代へ、色褪せないエモさの秘密〜

【平成女子】私たちの青春のすべては『アイカツ!』が教えてくれた 〜いちご世代からあかり世代へ、色褪せないエモさの秘密〜

『アイカツ!』
『アイカツ!』 / (C)BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

2012年秋から2016年春まで放送されたアニメ『アイカツ!』(1stシーズン〜4thシーズン)。平成生まれの女子にとって、この作品はただのキッズ向けアニメではありません。それは人生のバイブルであり、今でもふとした瞬間に思い出すと情緒が狂う(褒め言葉)ほどの特大感情を抱える「沼」そのものです。

今、8月16日(日)深夜2:30よりABEMAにて『アイカツ!』1stシーズン〜4thシーズン+『劇場版アイカツ!』が順次全話無料一挙放送(放送後1週間は全話無料配信)されています。当時の思い出がブチアガるこの特大ニュースに胸を踊らせつつ、私たちがなぜ未だに『アイカツ!』に心を狂わされ続けているのか、その人気の秘密と私たちの涙腺を崩壊させた「あの名場面」を振り返りながら紐解いていきましょう。

■「可愛い」の皮を被った超絶スポ根!ドロドロ皆無の「尊すぎる」世界線

アイドルアニメといえば、センター争いやライバルとのドロドロ展開…と思いきや、『アイカツ!』の凄さは「登場人物が全員いい子すぎる」ところにあります。

主人公の星宮いちごちゃんをはじめ、スターライト学園のアイドルたちは誰かを蹴落としたり足を引っ張ったりするようなマネは絶対にしません。ライバルでありながら最高の親友。お互いをリスペクトし合い、高め合うその姿は控えめに言って「尊い」の暴力でした。

そして忘れてはいけないのが、物理的なスポ根要素。特に伝説として語り継がれているのが、初期の第9話と第12話です。憧れのブランド「Angely Sugar」のプレミアムレアドレスを手に入れるため、デザイナーに直談判すべく崖を素手で登りきる(第9話)。そして極めつけは、寂しそうなクラスメイトを元気づけるため、クリスマスツリー用の巨木を巨大な斧で切り倒す(第12話)。この怒涛の物理展開によって、「アイカツ!ってこういうアニメなんだ」と全視聴者が理解し、完全に沼に落ちたのです。

■楽曲とブランドの「解像度」が高すぎて限界突破

平成女児たちの心を鷲掴みにしたのは、圧倒的な世界観の作り込みです。

▼激エモなブランド展開とキャラクターの矜持
王道の「Angely Sugar」、ギャル憧れの「Spicy Ageha」…。中でもゴスの金字塔「LoLi GoThiC」のミューズ、藤堂ユリカ様は絶対的なカリスマでした。第20話「ヴァンパイア・スキャンダル」で、週刊誌に素顔をすっぱ抜かれ引退を覚悟したユリカ様が、それでも自分を待つファン(下僕)の声援に応え、再び吸血鬼としてステージに立つ姿……。あの名シーンで「私は一生ユリカ様についていく!」と誓った女子、絶対多いですよね。

▼MONACAが手掛ける「神曲」と神演出
キッズアニメの枠を完全にぶっ壊した、ガチすぎるクラブサウンドや渋谷系ポップスの数々。中でも第50話「思い出は未来のなかに」は外せません。アメリカへ旅立ついちごちゃんを送り出すシーン、イチゴちゃんとの思い出とともに流れる「カレンダーガール」の破壊力たるや……!「何てコトない毎日が かけがえないの」という歌詞が、別れを控えた彼女たちの状況と完全にリンクしていました。

■いちごからあかりへ。世代交代が生んだ「永遠の青春」と『劇場版』

『アイカツ!』を語る上で絶対に外せないのが、3rdシーズンからの大空あかりちゃんへの主人公交代です。

第77話「目指してるスター☆彡」で、自らの意思で長かった髪をバッサリと切り落とすシーンは鳥肌モノでした。「星宮いちごの真似」ではなく、「大空あかり」として泥臭く這い上がっていく覚悟。不器用ながらも努力でトップへ登り詰めていくその姿は、等身大の私たち自身の葛藤と見事にリンクしました。そして第177話の「スターライトクイーンカップ」で、プレッシャーを跳ね除けて見せた大空お天気スマイルは、あかり世代の集大成とも言える大感動の名場面です。

そして訪れる『劇場版アイカツ!』という名の伝説。

いちごちゃんが憧れの神崎美月さんを超え、名実ともにトップアイドルになるスペシャルライブ「大スター宮いちごまつり」。クライマックス、いちごちゃんが美月さんに向けた曲「輝きのエチュード」を歌い上げた後、アンコールを前にためらう美月さん。「新しい時代を目の当たりにするのは怖くて…」と初めて弱音をこぼす彼女を、「星宮先輩は待ってます!」とステージへ導いたのは、他でもないあかりちゃんでした。

世代を繋ぐあかりちゃんのファインプレーによって実現した、いちごと美月の「Let's アイカツ!」。映画館ですすり泣く声が響き渡ったのは、決して大げさな話ではありません。「推しの成長と世代交代」という、オタクにとって最もエモい瞬間を最高の形で描き切った『劇場版』は、平成アイドルアニメの歴史に残る大傑作です。

■私たちは今も、それぞれの場所で「アイカツ!」している

『アイカツ!』が平成女子に与えた最大の影響。それは、「女の子は誰でも、自分の意思で輝ける」という強烈な自己肯定感です。

誰かに選ばれるのを待つのではなく、自分でカード(運命)を選び、ステージに立つ。友達を大切にしながら、自分の夢にも真っ直ぐに向き合う。そんな彼女たちの姿は、令和の今、社会の荒波に揉まれる私たちの心の中にずっと生き続けています。

ABEMAでの無料一挙放送で、またあの頃の熱狂が蘇る予感しかありません。明日が少し不安になった夜は、当時のバインダーを開き、そして配信で名場面の数々を見返してみてください。私たちが夢中になった『アイカツ!』は、いつだって優しく、そして力強く、今のあなたの背中を押してくれるはずです。

文=ザテレビジョンアニメ部




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