3回戦の残り4試合が行われ、ベスト8が出揃った大会第12日。投手でまず光ったのが第2試合に登場した斉藤遼汰郎(有明3年)だ。先発が予定されていた工修哉(3年)が試合前の練習で左手を負傷したことで急遽先発のマウンドに上がることになったが、東日大昌平打線を1回の1点のみに抑え込んで見事完投勝利を収めた。
この夏初めての先発ということもあってか、ストレートはリリーフ登板時と比べると少しスピードは抑えめだったものの、独特の小さいテイクバックで、打者から見るといきなりボールが出てくるため差し込まれることが多い。緩いカーブで緩急をつけるのも上手く、スライダーとのコンビネーションも見事だ。高校卒業後は大学に進学する予定とのことだが、出力が上がってくれば4年後のドラフト候補として期待出来るだろう。
投手でもう1人目立ったのが、萬谷堅心(花巻東3年)だ。3点をリードした7回から2番手でマウンドに上がると、3イニングを被安打1、四死球0、3奪三振で無失点と素晴らしい内容で試合を締めた。春の選抜と比べてもフォームの躍動感が増して、ストレートの勢いと制球力のいずれもアップした印象を受ける。持ち味である大きいカーブとブレーキのあるチェンジアップも大きな武器で、投球術は高校生離れしたものがある。準々決勝で横浜を相手にどんな投球を見せてくれるかが楽しみだ。
ベスト8最後の椅子をつかんだ横浜は、この日も織田翔希(3年・投手)が圧巻の投球を見せたが、野手で素晴らしかったのが主将の小野舜友(3年・一塁手)だ。第1打席では甘く入ったストレートをセンター前に弾き返すと、1点を先制された直後の5回の第3打席では低めのカーブを上手く拾って同点タイムリーツーベースを放ち、6回には低めのストレートをライト線への2点タイムリーツーベース。3安打3打点の活躍を見せた。
少し前でさばくスタイルの打ち方だが、下半身に粘りがあり、低めの変化球にもしっかり着いていくことができる。140㎞を超える速いストレートにも力負けしない、インパクトの強さも十分だ。また一塁手としても捕球、送球とも高レベルで、守備での貢献度も高い。準々決勝以降も、攻守双方でキーマンの1人となりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【甲子園を沸かせた注目選手│11日目】履正社・木村が初戦に続く力投!天理・金本も3安打で4番の役割を果たす
【甲子園を沸かせた注目選手│10日目】大会史上最速の156㎞到達!横浜のエース・織田のスピードは大学&社会人を含めても屈指
【甲子園を沸かせた注目選手│9日目】東日大昌平・照沼が2試合連続の完投勝利!健大高崎からも投打に光るタレントが登場

